映画からドラマへ これからの活躍が期待される安藤政信

AI要約

1975年生まれの俳優、安藤政信についての記事。彼の最近の活動やキャリアについて紹介されている。

安藤政信は映画「キッズ・リターン」でデビューし、その後映画俳優としての地位を確立。最近ではドラマにも出演機会が増えている。

40代後半の安藤政信が映画からドラマへと活躍の幅を広げている姿に刺激を受け、今後の活躍も期待されている。

映画からドラマへ これからの活躍が期待される安藤政信

 同世代、芸能人に限らすスポーツ選手や文化人などずっと気になる存在である。年上だと憧れになり、年下だと応援したくなるところ。同世代だとどこか仲間意識が芽生える。特に若い頃から活躍している人らは、今どうしているのだろう、と勝手に想像してしまうことがある。

 そこで今回紹介したいのは、1975年生まれの安藤政信。昨年放映されたドラマ「マイ・セカンド・アオハル」あたりから本当によく見かける。最近だと、前回紹介したドラマ「Destiny」にNetflixの「シティーハンター」、ディズニープラスの「フクロウと呼ばれた男」と、たまたまかもしれないが立て続けに出演作をみている。

 ある程度の知名度があり、癖もそこまでなく、芝居の安定度とともに雰囲気ありと製作陣がとにかく使いやすいのだろうと勝手に想像する。また2年前より大手事務所に所属したことも影響しているのだろう。

 安藤政信といえば、やはりデビュー作となった北野武監督の「キッズ・リターン」が思い出される。金子賢演じるマサルの相棒であり舎弟のシンジを演じ新人賞を総なめした。端正な顔立ちに、独特な北野演出も加わりスクリーンの中でとにかくまぶしい存在であった。

 その後、年に数本ペースで映画に出演、テレビドラマなどではほとんど見かけることはなく映画俳優としての地位を確立してきた。映画「バトル・ロワイアル」や「スマグラー -おまえの未来を運べ-」では印象的な役を好演し、主演作こそ少なくなってきているが、バイプレーヤーとして魅力的な俳優の1人となった。

 2016年あたりからドラマでの露出が増え最近の活動につながる。40代後半、体力的にもキャリア的にも、これ以上伸びしろがあるのかなと思うこの時期に、映画からドラマにと活躍の幅を広げているその姿にとにかく刺激をうける。「キッズ・リターン」のラスト同様、まだまだ人生これからなんだと勇気をもらい、今後同世代の我々のためにもぜひとも頑張って欲しい。(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画監督・谷健二の俳優研究所」)

 ◆谷健二(たに・けんじ)1976年(昭51)、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。多数の自主映画に携わる。その後、広告代理店に勤め、約9年間自動車会社のウェブマーケティングを担当。14年に映画「リュウセイ」の監督を機にフリーとなる。映画以外にもCMやドラマ、舞台演出に映画本の出版など多岐にわたって活動中。また、カレー好きが高じて南青山でカレー&バーも経営している。直近では映画「その恋、自販機で買えますか?」「映画 政見放送」が公開。