その散りざまにぼう然… 『FF』シリーズでプレイヤーに衝撃を与えた「メインキャラの死」

AI要約

『ファイナルファンタジー』シリーズの中でも、突然の死によってプレイヤーを驚かせたキャラクターについて振り返る。

1991年に発売された『FF4』で、双子の魔道士パロムとポロムが衝撃的な死亡シーンを迎える。

自己犠牲の行動によって壁を支え、命を落とす二人の別れがプレイヤーに深い印象を残した。

その散りざまにぼう然… 『FF』シリーズでプレイヤーに衝撃を与えた「メインキャラの死」

 日本を代表するRPG作品として多くのファンを魅了し続けている『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズ。多くのファンに愛される本作だが、ストーリーによっては激戦の果てにメインキャラクターたちが死亡してしまう展開もある。

 そこで今回は、唐突な“死”によってプレイヤーを驚かせたFFキャラたちについて振り返っていこう。

 新たなハードが登場するたびに確実な進化を遂げてきた『FF』シリーズだが、1991年に発売された『FF4』はシリーズとしてはもちろんのこと、発売元であるスクウェア(現:スクウェア・エニックス)にとって初のスーパーファミコン(SFC)参入作となった。

 軍事国家・バロンにて暗黒騎士として活躍する主人公・セシルが多くの仲間たちと出会い旅をしていく本作で、衝撃的な死亡シーンが描かれたのが、双子の魔道士として活躍するパロムとポロムだ。

 ふたりは5歳という幼さでありながら、それぞれ“黒魔法”と“白魔法”を使いこなす秀才で、やんちゃな弟・パロムを優等生の姉・ポロムがたしなめるなど、劇中でもでこぼこコンビぶりを見せていた。

 身に着けた高度な魔法で幾度となくセシルらの窮地を救ってきた二人だが、バロン城にてゴルベーザ四天王の一人・水のカイナッツォを撃破した直後、その悲劇は訪れてしまう。

 王の間を立ち去ろうとするセシルたちに、カイナッツォの最後のあがきによって“罠”が発動。突如として部屋に閉じ込められ、左右から迫る壁によって圧死の危機にさらされる。

 絶体絶命の状況のなか、パロムとポロムは互いの顔を見合わせ、なにかを決心しそれぞれの壁へと対峙。二人はセシルに礼を告げ、なんと自身の体を「ブレイク」の魔法で石に変え、壁を支え止めてしまったのだ。

 二人の身を挺した行動とその唐突すぎる別れに、当時度肝を抜かれたプレイヤーは多かったのではないだろうか。

 実は物語終盤には無事に二人が生存している姿を確認できるのだが、“自己犠牲”のシーンが多い本作において、特に強烈なインパクトを残した“別れ”の一幕といえるだろう。