舞台「文豪とアルケミスト」開幕、谷佳樹は文劇のメッセージを「存分に浴びて」と意気込み

AI要約

舞台「文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)」が東京で開幕し、侵蝕者から文学書を守る物語が描かれる。

キャストが作品のメッセージ性や稽古中の苦労を語り、観客に向けて作品へのメッセージを送る。

東京公演後、京都でも上演される。

舞台「文豪とアルケミスト」開幕、谷佳樹は文劇のメッセージを「存分に浴びて」と意気込み

「舞台『文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)』」が昨日6月6日に東京・シアターHで開幕。同日昼にゲネプロと囲み取材が行われた。

DMM GAMESで配信されている「文豪とアルケミスト」は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に敵である“侵蝕者”から文学書を守り抜くことを目指す、“文豪転生シミュレーションゲーム”。その舞台版(通称、文劇)の第7弾となる本作では、なるせゆうせいの脚本、吉谷晃太朗の演出により、強大な侵蝕者を前にした志賀直哉が、かつての友・小林多喜二と白樺派の同志たちとの間で葛藤する様子が描かれる。

囲み取材には、志賀直哉役の谷佳樹、武者小路実篤役の杉江大志、小林多喜二役の泰江和明が登壇。谷は「それぞれが『大事な人を思いやるという繋がり』や『大事な人との時間』をより大切に思い合えるメッセージ性が込められている」ことが作品の見どころだと話す。

杉江は稽古中に苦労した点を問われると、今回、自身の合流が遅かったことを話し、「『文劇』は文豪たちの話なので、言い回しがちょっと難しいところがあったりしますし、殺陣もかなりの数があるので、追いつくのが一番大変でした。でもそれよりも、(この座組みには)アグレッシブな人が多くて、『もっとこうしたい』のぶつけ合いにちゃんと乗っかっていきたくて、そこに追いつくのにすごく苦労しました」と振り返る。

泰江は「多喜二としては、今回の軸になっている志賀との関係が、『光となり生きる』っていう、強いメッセージ性を持って強烈に伝わってくる作品になっていると思いますので、そこが伝わったら」と意気込んだ。

最後に谷が「観ていただいたお客様に『明日からまた一生懸命頑張ろう! 生きよう!』と思ってもらえるような作品に仕上がってると思います。『光』そして『生きる』っていうメッセージが、もう余すことなくたくさんいろんなところにちりばめられているので、存分に浴びていただき、そして『文劇』やっぱ最高だったなって思っていただけたら最高です」と観客に向けてメッセージを伝えた。

東京公演は6月6日から16日まで。その後、21日から23日まで京都・京都劇場でも上演される。

■ 舞台「文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)」

2024年6月6日(木)~2024年6月16日(日)

東京都 シアターH

2024年6月21日(金)~2024年6月23日(日)

京都府 京都劇場

□ スタッフ

原作:「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)

監修:DMM GAMES

世界観監修:イシイジロウ

脚本:なるせゆうせい

演出:吉谷晃太朗

□ 出演

志賀直哉:谷佳樹

武者小路実篤:杉江大志

有島武郎:杉咲真広

里見弴:澤邊寧央

石川啄木:櫻井圭登

高村光太郎:松井勇歩

広津和郎:新正俊

小林多喜二:泰江和明

(c)2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」7製作委員会