1954年公開「悪魔が来りて笛を吹く」復刻上映に向けてデジタル修復プロジェクト始動

AI要約

横溝正史の小説を原作にした映画「悪魔が来りて笛を吹く」のデジタル修復プロジェクトが70年ぶりの復刻披露上映に向けて始動。

フィルムが現存しておらず、ロストフィルムが発見され、デジタル修復プロジェクトが始まった。

クラウドファンディングで支援者には復刻上映会の鑑賞権などの返礼品が提供される。目標金額は約195万円。

1954年公開「悪魔が来りて笛を吹く」復刻上映に向けてデジタル修復プロジェクト始動

横溝正史の小説を原作に、1954年に劇場公開された映画「悪魔が来りて笛を吹く」のデジタル修復プロジェクトが始動。70年ぶりの復刻披露上映に向けてクラウドファンディングが実施される。

「悪魔が来りて笛を吹く」は戦前から戦後にかけて活躍した時代劇俳優・片岡千恵蔵が金田一耕助を演じた作品。松田定次が監督を務め、三浦光子、千原しのぶらが共演に名を連ねた。本編の内容については原作とは大きく異なるとされている。

フィルムが現存しておらず、実際の映像を観ることは不可能と考えられていたが、2024年2月にロストフィルムが発見されたと報じられた同作。寄贈された16mmフィルムは劣化が進んでおり、歪みや欠損、傷も多いため、東映ラボ・テックの専門スタッフによる手作業と最新の修復技術でデジタルデータとしてよみがえらせるべくプロジェクトが発足した。

本プロジェクトはクラウドファンディングサイト・うぶごえで実施。支援者には2025年1月に予定されている復刻披露上映会の鑑賞権や、東映シアターオンラインでの先行視聴権などの返礼品が用意される。本編スチル画像のポストカードや、本編シーンのフィルムしおり、復刻ポスターといったリターンも。目標金額は約195万円。

■ 「悪魔が来りて笛を吹く」復刻披露上映会(※予定)

2025年1月26日(日)14:00頃~ 東京都 丸の内TOEI スクリーン1

(c)東映