宮沢博行氏、パー券還流分の使途を生放送で説明「マズいなと思いながら」石田健氏から追及される

AI要約

元自民党で前防衛副大臣の宮沢博行氏がTBS系「サンデー・ジャポン」に生出演し、裏金問題と女性問題に謝罪した。

裏金の使途について追及される中、宮沢氏は団体の会費や懇親会で使用したと説明。派閥から書かなくていいと指示されたが管理はしていたと述べた。

番組冒頭で謝罪し、裏金問題と女性問題の両方に対して深くおわびを述べた宮沢氏。

宮沢博行氏、パー券還流分の使途を生放送で説明「マズいなと思いながら」石田健氏から追及される

 元自民党で前防衛副大臣の宮沢博行氏(49)が2日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。

 4月の議員辞職後、初のメディア初出演で、起業家の「イシケン」こと石田健氏から「裏金」の使途について追及される一幕があった。

 石田氏から「結局、何のために裏金使われてたんだっけと。ちらほら地方の選挙なんかで100万円配られたんじゃないかとかありましたけど。使途に関してはどうなんですか。ここがあいまいになっていくことが、よくないと思うんですよ」と投げかけられた。

 宮沢氏は「裏金が選挙でばらまかれたということになると、警察動きますから。選挙法違反で。それはなかなか、ないんじゃないかと思いますね」と返答すると、石田氏から地方で選挙裏金の事例を引用され「ここを踏まえてどうですか」と反論された。

 宮沢氏は「パーティー券うんぬんの話は、キックバックの話なんですね。それは我々の間でも政治活動に使っていこうとか、使わずに取ってある」と一般論で説明。石田氏から三たび「裏金は宮沢さんは何に使われたのか?」と質問が飛んだ。

 宮沢氏は「私はいろんな団体の会費、懇親会等で使い、国民の皆さんの声を聞くために使わせていただいた」と説明。さらに石田氏から「それはなぜ書かなかったのか」と追及されると、「それは派閥の方から、このお金は書かなくていいと言われたんで。マズいなと思いながらも、書かなかったけども管理はしていた、という状況でございます」と語った。

 番組冒頭では「裏金問題」と「女性問題」をダブル謝罪。「まずはおわびしなければいけないんですけど、今回大変、世間をお騒がせしましたし、政治不信の大きな原因の1つとなってしまった。改めて深くおわび申し上げたい」と切り出し「申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 MCの爆笑問題の太田光から「そのおわびは裏金問題の件ですか、女性問題の件ですか」と問われ、「両方ですね。女性問題に方については、政治関係の皆さまにご迷惑おかけしましたので、おわびを申し上げたい」と語った。

 宮沢氏は4月25日発売の「週刊文春」で、妻とは別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたなどと報道された。発売に先立つ23日、「一身上の都合」を理由に衆院議長あてに議員辞職を提出。所属していた自民党を離党し、25日の衆院本会議で辞職が許可された。不倫疑惑を追及された取材などでは「記憶にございます」「欲を抑えるのは実際には難しい」などと潔い言葉で認めた場面や、裏金問題で「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」と派閥の口止めを示唆したことでも話題となった。