日米韓次官級協議 北朝鮮の軍事偵察衛星発射の試みを非難

AI要約

岡野外務次官、キャンベル国務副長官、金外交部第一次官が北朝鮮の軍事偵察衛星発射を非難し、安保理決議違反と指摘。対話を求めつつ地域の安全保障強化を確認。

中国の海洋進出に対し、一方的な現状変更を許さず、東シナ海、南シナ海の重要性を強調。台湾海峡の平和と安定を確認し、日米韓の連携・協力を強化することで一致。

日米韓次官級協議 北朝鮮の軍事偵察衛星発射の試みを非難

アメリカのワシントン近郊で日本時間1日、岡野外務次官、アメリカのキャンベル国務副長官、韓国の金外交部第一次官が会談し、北朝鮮が5月27日に行った軍事偵察衛星とみられる発射を強く非難した。

北朝鮮の衛星発射は、直後に爆発して失敗したものの、弾道ミサイル技術を使った発射は複数の国連安保理決議に違反する、と指摘するなどの共同声明を発表した。

共同声明では、朝鮮半島の完全な非核化の取り組みを再確認すると共に、前提なしでの対話を行うよう北朝鮮に求めた。さらに、北朝鮮の脅威に対抗して、地域の安全保障を強化するために協力拡大を続けることも確認した。

一方、海洋進出を進める中国を念頭に、東シナ海、南シナ海での力による一方的な現状変更の試みを許してはならない、との認識を3カ国で共有した。

その上で、台湾海峡の平和と安定が重要との認識を改めて確認し、日米韓による連携・協力を一層深めることでも一致した。