卒園式で子どもを奪い取ったか、読売新聞社員を起訴 児相職員けが

AI要約

児童相談所に一時保護されていた子どもを、幼稚園の卒園式後に奪い取った両親が起訴された。

初公判で両親は罪状を認めた。

両親は子どもを奪い去る際に職員を転倒させ、けがを負わせたとされている。

卒園式で子どもを奪い取ったか、読売新聞社員を起訴 児相職員けが

 児童相談所に一時保護されていた子どもを、幼稚園の卒園式後に奪い取ったとして、神戸地検が両親を未成年者略取などの罪で起訴していたことが、捜査関係者などへの取材でわかった。

 29日に神戸地裁であった初公判で、2人はいずれも起訴内容を認めた。

 公判は、被告や子どもの個人情報を非公開にして進められた。会社員の父親=休職中=と無職の母親は夫妻。

 捜査関係者によると、父親は読売新聞社員という。

 検察側が読み上げた起訴状の内容などによると、両親は3月16日午前11時半ごろ、兵庫県西宮こども家庭センター(児童相談所)に一時保護されていた子どもを、西宮市内の幼稚園で開かれた卒園式の終了後、タクシーに乗せて奪い去ったとされる。

 両親はさらに、タクシーに乗るのを制止しようとした家庭センター職員を車外にひきはがすなどして転倒させ、2週間のけがを負わせたとする傷害と公務執行妨害の罪にも問われている。甲子園署が2人を逮捕していた。