在留資格がない外国人を働かせた疑い 会社役員を逮捕 茨城

AI要約

茨城県警が不法在留と不法就労の疑いで逮捕した男性について報道された。

男性は偽造パスポートを使い再度来日し、会社で10年以上働いていたとみられる。

容疑者の会社では男性を隠すために日本人名で呼び、県警が捜査を進めている。

在留資格がない外国人を働かせた疑い 会社役員を逮捕 茨城

 茨城県警は27日、在留資格がないと知りながら父が以前雇っていたフィリピン人男性(62)=入管難民法違反(不法在留)で起訴=を働かせたとして、鹿嶋市明石、金属加工会社役員、吉田光明容疑者(44)を同法違反(不法就労助長)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、2023年7月~24年3月ごろ、男性を金属溶接などの作業員として働かせたとしている。容疑を認めているという。

 県警によると、男性は1991年に短期の滞在資格で入国し、吉田容疑者の父が経営する鉄工所で働いていた。99年に強制送還されたが、容疑者の父が再度働いてほしいと依頼。男性は01年に偽造パスポートを用いて来日し、鉄工所が倒産した後も、吉田容疑者の会社で働くことを提案され、10年ごろから10年以上働いたとみられる。男性は県警に「自分の腕が良かった」と供述しているという。

 会社では男性を日本人らしい名前で呼んで給与明細などの帳簿を付けていたことから、県警は不法就労を隠蔽(いんぺい)する狙いがあったとみて捜査している。【斉藤瞳】