トラブル相次ぐ日本航空、鳥取三津子社長「深くおわびする」…国交省が厳重注意

AI要約

日本航空で安全上のトラブルが相次いだため、国土交通省は厳重注意を行い、再発防止策を求める。

日航では滑走路誤進入、欠航、接触事故などトラブルが続き、国交省が立ち入り検査を実施。

厳重注意は2018年以来で、日航は信頼回復に向け取り組む姿勢を示す。

 日本航空で安全上のトラブルなどが5件相次いだとして、国土交通省は27日、日航に対して行政指導にあたる厳重注意を行い、来月11日までに再発防止策を提出するよう求めた。

 国交省を訪れた鳥取三津子社長に対し、平岡成哲・航空局長が「安全管理システムの総点検を行った上で、経営トップが率先して航空安全に対する意識の再徹底を図り、さらなる安全性向上に取り組んでほしい」とする文書を手渡した。

 鳥取氏は深々と頭を下げて受け取り、報道各社の取材に「多大なご心配をおかけし、深くおわびする。私がリーダーシップを持って、信頼回復へまい進することを約束する」と話した。

 日航では昨年11月以降、米国と福岡の空港で起きた計3件の滑走路誤進入と停止線越えに加え、機長の深酔いによる欠航、東京・羽田空港の駐機場での接触事故とトラブルが続く。国交省は24、27の両日、航空法に基づき、臨時の立ち入り検査を実施した。

 日航への厳重注意は、客室乗務員による乗務中の飲酒が発覚した2018年以来。