叔父を車でひいて死亡保険金1500万円を詐取した罪に問われた男、無罪を主張…「殺害していない」

AI要約

福岡県うきは市で2021年、叔父を車でひいて殺害し、死亡保険金約1500万円をだまし取ったとして殺人罪などに問われた大分県日田市の会社役員、松成英一郎被告(57)の初公判が27日、福岡地裁であった。

起訴状によると、松成被告は同年4月、うきは市の空き店舗駐車場で、叔父で自らが経営する運送会社の社員だった西村一敏さん(当時64歳)を乗用車で複数回ひくなどして殺害。西村さんが事故死したとする虚偽の請求書を保険会社2社に提出し、うち1社から死亡保険金約1500万円をだまし取ったとしている。

松成被告は架空の交通事故や代車費用を保険会社などに申告し、計約38万円をだまし取ったとして懲役1年、執行猶予4年の判決を受け、確定している。

 福岡県うきは市で2021年、叔父を車でひいて殺害し、死亡保険金約1500万円をだまし取ったとして殺人罪などに問われた大分県日田市の会社役員、松成英一郎被告(57)の初公判が27日、福岡地裁であった。松成被告は「殺害していません。(殺害時刻とされる時間帯には)現場に行ってません。保険金については正当な手続きをしたと思っている」として起訴事実をいずれも否認し、無罪を主張した。

 起訴状によると、松成被告は同年4月、うきは市の空き店舗駐車場で、叔父で自らが経営する運送会社の社員だった西村一敏さん(当時64歳)を乗用車で複数回ひくなどして殺害。西村さんが事故死したとする虚偽の請求書を保険会社2社に提出し、うち1社から死亡保険金約1500万円をだまし取ったとしている。

 検察側は冒頭陳述で、松成被告が西村さんに生命保険の加入を勧め、事件当日は駐車場に呼び出したと主張。また、運送会社や松成被告が経営する保険代理店が赤字続きで、競艇でも多額の損失を出していたと訴えた。

 一方、弁護側は、西村さんの車は調子が悪かった上、現場は傾斜があり、ブレーキが不十分で車が後退したことでひかれた事故によって死亡したと反論。会社の事業は順調で、競艇が趣味だったが無理な借金はしていなかったとした。

 松成被告は架空の交通事故や代車費用を保険会社などに申告し、計約38万円をだまし取ったとして懲役1年、執行猶予4年の判決を受け、確定している。