50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応

AI要約

40代後半のシングルマザーが子どもたちが巣立った後の生活を考えて婚活を始める。

シングルファザーとのお見合いで好感度の高さを感じ、新しい結婚スタイルを模索する姿が描かれる。

純也さんの細やかな気配りに好感を持ち、経済的な安定よりも、パートナーと共に生きていくことの重要性を感じる。

50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回は、中高生の子どもを育てるシングルマザーとシングルファザーの出会いを通して、これからの時代の新しい婚活と結婚スタイルについて解説します。

■子どもが巣立ったときのことを考えて…

 40代後半のシングルマザー、美香さん(仮名)は、高校生の息子と中学生の娘を育てながら婚活を始めました。年収は1000万円以上あるので、婚活を始めた理由は、「経済的に誰かを頼って生きたい」ではなく、将来子どもたちが巣立ったときに「誰かと一緒に生きていきたい」と思ったから。

 「バツイチ、しかも子連れは婚活に不利」という認識が当初からあり、お見合いではどんな男性と会ってもいつも謙虚。同じアラフィフでも、結婚経験のない女性は比較的自己評価が高く、男性に対して上から目線のことが多いのですが、そういう女性たちと比べると、本人が思うよりも男性からの好感度は高いほうでした。

 何人かお見合いした男性の1人が、シングルファザーの純也さん(仮名)でした。やはり、アラフィフで高校生の息子がいます。ひとり親家庭のうち、父子家庭の割合は15%にも満たず、その上、婚活中のシングルファザーはかなり珍しい存在です。結婚相談所にもようやくパラパラと見られるようになったという程度。

 お見合いの日、純也さんは待ち合わせ場所に走ってやってきたそうです。週末だったので家事がたまっていて余裕がなかったのかもしれません。約束の時刻の5分前でしたが、美香さんのほうが早く着いて待っていました。「すみません。お待たせしました」と、純也さんが汗を拭こうと出したハンカチを見て、美香さんは驚きました。

 純也さんのハンカチはきれいにアイロンがけされ、四角に折った端と端がピシッと揃っていたのだそうです。美香さんはそこに好感を持ったと言います。