任意聴取した男性の足元に覚醒剤の袋、所持容疑で誤認逮捕…神奈川県警

AI要約

神奈川県警が誤認逮捕した覚醒剤容疑の会社員男性の事件が発表された。

男性が覚醒剤所持容疑で逮捕されたが、DNA型が一致せず別の男性の犯行が浮上。

取調室で覚醒剤が見過ごされた事実も判明し、男性は新たな容疑で横浜地検に書類送検された。

 神奈川県警は24日、今年2月に同県寒川町の会社員男性(40)を覚醒剤取締法違反(所持)容疑で誤認逮捕していたと発表した。

 発表によると、昨年11月30日、男性を同法違反(使用)容疑で平塚署の取調室で任意聴取した際、その足元に覚醒剤が入った袋が落ちているのを署員が発見。男性は所持を否定したが、男性の尿から覚醒剤の陽性反応が出たため、県警は1月に使用容疑で逮捕し、2月に所持容疑で再逮捕した。

 しかし、袋などの鑑定で、付着したDNA型が男性と一致しないことが判明。覚醒剤は約50日前に同じ部屋で、窃盗容疑で取り調べを受けた住所不定、無職の男(34)が机と壁の間に隠した疑いが浮上。取調室はこの間、28回使用されていたが、誰も覚醒剤に気がつかなかったという。

 県警は24日に男を同法違反(所持)容疑で横浜地検に書類送検した。