「人権よりもメンツ優先」袴田巌さん再審で死刑求刑の検察にネット怒り「強きを助け弱きをくじく」「政治家には甘くて…」

AI要約

静岡県で一家4人が58年前に殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審公判が行われ、検察が再び死刑を求刑したことに対するネット上の非難が殺到している。

再審で有罪の決め手とされた衣類の血痕が争点になり、捜査機関の衣類捏造疑惑が浮上し、再審を認めるきっかけとなった。

検察に対する批判や懸念の声が高まっており、国民からは権力の不均衡や偏りに対する疑問も示されている。

 静岡県で一家4人が58年前に殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判で22日、静岡地裁で行われ、検察が改めて死刑を求刑した。ネット上では「おいおい本気で死刑求刑かよ…」「検察のメンツのための求刑だろ」「検察もムダなことはやめろよ」と検察の対応に非難の声があふれた。

 再審では有罪の決め手となった、衣類に付いていた血痕が争点になった。弁護側は「衣類が1年以上、みそに漬けられると血痕の赤みは消える」と主張。東京高等裁判所が、捜査機関が衣類を捏造(ねつぞう)した可能性が極めて高いとして、再審を認めた経緯がある。

 X(旧ツイッター)上には「疑わしきは罰すべからずではないのか」「検察は人権よりも自分たちのメンツを優先するみたいですね」「自らが持つ権力の重みを検察自体が理解できていない」「無罪判決が待ち遠しい」と、検察批判の意見が多数挙がった。

 自民党派閥の裏金事件をめぐり、政治家への捜査が踏み込み不足と感じている国民も多いだけに、「強きを助け弱きをくじく日本の検察」「検察は政治家には甘くて、国民には地獄を追求してくるのね」「自民党の裏金議員らを不起訴にするのも当然の帰結」「絶対に自分が悪いと認めない組織、上級国民は何してもおとがめなしの恐ろしい国だよ全く」との意見も目立った。