「最も明るく強い護衛艦に」 長崎で「やはぎ」引き渡し式

AI要約

海上自衛隊の護衛艦「やはぎ」の引き渡し式が行われた。艦はコンパクトで機雷排除機能を備え、最新の能力を発揮することが期待されている。

建造費は約943億円で、乗組員約90人が乗船。艦長は最も明るく強い護衛艦を目指すと宣言。

三菱重工の従業員らに見送られて出港したやはぎは、京都府舞鶴市に向かう。

「最も明るく強い護衛艦に」 長崎で「やはぎ」引き渡し式

 海上自衛隊の護衛艦「やはぎ」(基準排水量3900トン)の引き渡し式が21日、建造された長崎市の三菱重工長崎造船所であった。防衛省や同社の関係者ら約100人が参加した。

 2021年6月から建造され、全長133メートル、全幅16・3メートル、最大速力約30ノット。建造費は同型艦「あがの」と合わせて20年度予算で約943億円。従来の護衛艦に比べてコンパクトで、掃海艦艇が担っていた機雷排除をする簡易型機雷敷設装置などを備える。

 式典では演奏の中、乗組員約90人が乗船。艦上で増田和夫防衛事務次官が「階級や性の別なく、ワンチームとして団結し、我が国の防衛においてやはぎに搭載されている最新の能力をいかんなく発揮してほしい」と激励した。艦長の田村真禎(まさよし)2等海佐は「最も明るく強い護衛艦を目指す」と語った。

 やはぎは約3年かけて建造してきた三菱重工の従業員らに見送られ、京都府舞鶴市に向けて出港した。【百田梨花】