老人ホーム入居権購入で名義貸し依頼→「訴訟の対象」とうそ…宅配便で現金詐取未遂

AI要約

岡山県警が、宅配便で詐欺未遂容疑で35歳の派遣社員を逮捕した。

容疑者は老人ホーム建設会社の社員を装い、架空の老人ホームの入居権購入を装い金をだまし取ろうとした。

女性が金融機関から約450万円を送金しようとしたところ容疑者が逮捕された。

 宅配便で金をだまし取ろうとしたとして、岡山県警赤磐署は20日、東京都府中市の派遣社員(35)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。「荷物を受け取ったが、何が入っているかは把握していなかった」と容疑を一部否認しているという。

 発表によると、容疑者は氏名不詳者らと共謀。4月20日頃~5月17日頃の間、老人ホーム建設会社の社員などを装い、岡山県赤磐市の無職女性(79)に電話で架空の老人ホームの入居権購入のために名義を貸すように依頼し、女性に協力させた後、「犯罪行為に加担したので、訴訟などの対象になる」などとうそを言って不安にさせ、金をだまし取ろうとした疑い。

 金融機関の職員が、窓口で200万円を下ろそうとした女性を不審に思い、同署に通報。同署が送ったダミーの現金が入った小包を、容疑者が受け取ったところを逮捕した。女性は2回に分けて、計約450万円を容疑者の自宅に送ったといい、関連を調べている。