知床観光船「カズワン」の遺族ら、運航会社と桂田精一社長に慰謝料など求め7月3日に提訴

AI要約

2022年4月、知床半島沖で観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没し、18人が死亡、6人が行方不明となった事故。遺族29人が運航会社を相手取り、慰謝料など14億円を求め提訴。

行方不明者も法律上は死者として扱われ、一部家族が訴訟に加わる。訴訟は7月3日に札幌地裁で提起される予定。

弁護団は請求内容の検討などで訴訟提起を遅らせたが、運航会社と社長に対する損害賠償を求める戦いが始まる。

 北海道・知床半島沖で2022年4月に観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、乗客家族の弁護団は20日、乗客24人のうち14人の遺族ら計29人が運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長(60)を相手取り、慰謝料などを求める訴訟を7月3日に起こすと発表した。提訴先は札幌地裁を予定し、請求総額は14億円前後になるという。

 事故では乗客18人が死亡し、6人が行方不明となった。不明者についても法律上は死者として扱う手続きが終了しており、一部の家族が原告団に加わる。

 弁護団は当初5月中の提訴を予定していたが、請求内容の検討などに時間を要したため、時期を遅らせたという。