【JT杯】藤井聡太7冠「初手お茶」省く 早指し将棋の佐々木大地七段戦 札幌で公開対局開始

AI要約

藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が3連覇を目指す、将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)2回戦が始まる。

藤井はタイトル戦でよく見せる「初手お茶」ではなく、別の初手を指す。

藤井と佐々木七段の対戦成績、過去のタイトル戦結果、JT杯の大会概要などが紹介される。

 藤井聡太JT杯覇者(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が3連覇を目指す、将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)2回戦、佐々木大地七段(29)戦が21日、札幌市「札幌コンベンションセンター」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が4枚出て、藤井が先手、佐々木が後手と決まった。

 対局開始が告げられると、藤井はタイトル戦でよく見せる「初手お茶」ではなく、それを省いていきなり飛車先の歩を突いた。早指し戦で見せる、別モードの初手だった。

 両者の対戦成績は藤井の9勝4敗。昨年には6~7月の棋聖戦5番勝負、7~8月の王位戦7番勝負と連続してタイトル戦で激突し、棋聖戦は3勝1敗、王位戦4勝1敗で、それぞれ藤井が防衛している。王位戦第5局以来、約1年1カ月ぶりの対戦となる。

 1回戦シードの藤井は、昨年JT杯を連覇した。過去の連覇者は1989年(平元)、90年と96・97年の谷川浩司現九段、10・11年の羽生善治現九段ら7人がのべ8回達成しているが、3連覇は93~95年の郷田真隆現九段しか例がない。藤井はそれ以来の偉業に挑戦する。

 JT杯は、前年優勝者、今年2月末時点でのタイトル保持者、前年度賞金ランキング上位者12人が参加し、全国を転戦する勝ち抜き戦。優勝賞金500万円、準優勝150万円。公開対局で持ち時間各10分、使い切ると1手30秒未満で指さなければならない。ただし、1分単位で5回の考慮時間があるという早指し戦。