「元理事が口利きすれば…」無登録でコロナ融資仲介か

AI要約

福祉医療機構の元理事ら3人が新型コロナウイルス関連の融資を無登録で仲介し、逮捕された事件で、元理事の男が名刺を使用したことが判明。

逮捕された男らは、登録のない貸金業を行いながら、手数料として1億円を受け取っていた。

警視庁は、コロナ禍で資金繰りに苦しむ医療法人を狙い、総額64億円の融資を仲介し、およそ5億円の手数料を得ていた疑いも浮上している。

「元理事が口利きすれば…」無登録でコロナ融資仲介か

新型コロナウイルス関連の融資を無登録で仲介したとして、福祉医療機構の元理事の男ら3人が逮捕された事件で、元理事の男が融資を募る際、理事在任時の名刺を示していた事が新たに分かりました。

 警視庁は独立行政法人「福祉医療機構」、通称WAMの元理事・三浦由博容疑者(67)ら3人を、2020年に医療法人などの5法人に対し貸金業の登録がないにもかかわらず、新型コロナウイルス関連の融資およそ10億円を仲介した疑いですでに逮捕しています。

 三浦容疑者らは仲介した10億円のうち1億円ほどを手数料として受け取っていたということです。

 捜査関係者によりますと、三浦容疑者は「元理事が口利きすれば確実に融資を受けられる」などと持ち掛け、信頼を得るためWAMの理事在任時の名刺を渡していたということです。

 警視庁は、三浦容疑者らがコロナ禍で資金繰りに苦しんでいた医療法人を狙い、全国およそ40の法人から64億円の融資を仲介し、手数料としておよそ5億円を受け取ったとみて調べを進めています。