愛子さま 紀子さまへのごあいさつは、ひかえ目な「引き算メイク」とふんわりリボン 内親王の美しい心遣い

AI要約

愛子さまが紀子さまの誕生日をお祝いするために赤坂御用地を訪れた際の様子。

愛子さまのひかえめな装いと自然なメイクについて。

愛子さまのお化粧のポイントや心遣い、親しいいとこたちとの関係について。

愛子さま 紀子さまへのごあいさつは、ひかえ目な「引き算メイク」とふんわりリボン 内親王の美しい心遣い

 9月11日、天皇、皇后両陛下の長女の愛子さまが、58歳の誕生日を迎えた秋篠宮妃の紀子さまにお祝いのあいさつをするため、赤坂御用地を訪問された。淡い色合いの装いに、普段よりもひかえ目なメイクだった愛子さま。お祝いを伝える立場として、配慮のにじむ装いを選ばれたようだ。

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 午前10時前、赤坂御用地に到着した愛子さまは、車の窓を開けて、にっこりとほほ笑み、手をふった。淡い色合いのセットアップに共布の帽子を着用した愛子さま。ふんわりとデザインされた帽子のリボン飾りが、よくお似合いだった。

 愛子さまは紀子さまの昨年の誕生日にも、さくら色の帽子とセットアップの装いで、お祝いを伝えた。皇室では、「相手を訪問する」立場である時には帽子を着用し、自身の住まいなどで相手を迎える場合には帽子はかぶらないという慣習があるためだ。

 この日の愛子さまのひかえ目な装いは、お祝いを伝える立場としての配慮が行き届いていた。細やかな心遣いは、衣装だけではなくお化粧にも表れていたようだ。

眉の毛の流れを残して

 相手に失礼のないよう、正装のお召し物とバランスのとれる程度のお化粧はなさっている。しかし、7月に皇居・東御苑の音楽堂で開かれた上皇ご夫妻の卒寿を祝う音楽会や、9月9日にご一家でベルギーの作家の美術展を鑑賞された際の華やかなメイクとは異なり、ひかえ目で自然なメイクであったからだ。

 美容ジャーナリストの夏目円さんは、愛子さまのメイクのポイントについて、こう話す。

「ご自身の眉の毛の流れをあえて残すことで、メイク感が和らいでいます。全体的に、過剰に飾り立てず、素肌の美しさを生かしていらっしゃる」

 お化粧を「ほどこし過ぎ」ない、「引き算メイク」である、と夏目さんは話す。

 愛子さまの顔によく映えていた、チークと同じ桃色のリップ。美容とメイクの専門家である夏目さんは、このリップも慎重にお選びになったものではないかと感じたという。

「艶を抑えた色味をお選びになったことで、お召しの洋装とも品よく馴染んでいらっしゃる。ハッとしたのは、愛子さまのリップラインが整い過ぎていない点です。おそらくですが、唇に直塗りされてラフ感を出されていらっしゃるのではないでしょうか」

 愛子さまの整え過ぎない装いは、親しみやすさと好感をもって受け止められるのでは、と夏目さんは言う。

皇室の装いは敬意を示す手段

 皇室のメンバーは、国内外の要人の接遇を行い、厳粛な式典にも出席する。装いは、単なるファッションではなく、接遇の相手やそこに集まる人々に敬意を示す手段でもある。

 紀子さまへ誕生日のあいさつのために、赤坂御用地を訪問した愛子さま。TPOをきちんと意識された装いと「引き算」メイクからは、相手への心遣いが伝わってくる。

 皇室の事情を知る人物によれば、愛子さまは、年上のいとこである秋篠宮家の長女の小室眞子さんや次女の佳子さまと昔から親しく交流をしていた。愛子さまが、「お姉さん」方の話を、ニコニコしながら聞く場面もあったという。

 愛子さまのデビューとなった24年春の園遊会でも、いとこ同士のあたたかな交流は伝わってきた。初めての園遊会、愛子さまは歩きながらふり返っては、うしろの佳子さまに何かを話しかけていた。佳子さまがコクンとうなずくと、愛子さまは安心したように前を向き直すといった、ほほ笑ましい光景もあった。

 この日、お祝いのあいさつに赤坂御用地を訪れた愛子さまは、紀子さまと和やかなひとときを過ごされたことだろう。

(AERA dot.編集部・永井貴子)