福井知事「約束に反し遺憾」 使用済み核燃料の搬出見直し

AI要約

福井県の杉本達治知事が経済産業省を訪れ、関西電力の原発構内での使用済み核燃料搬出の工程表見直しについて意見交換した。

日本原燃の再処理工場完成延期により工程表が約束に反しており、杉本知事は遺憾の意を表明。

関電が早急に工程表見直しを行い、福井県に実効性のある工程表を示すよう指導されることが決定された。

 福井県の杉本達治知事は6日、経済産業省を訪れ、県内に立地する関西電力の原発構内でたまり続ける使用済み核燃料搬出の工程表について、斎藤健経産相と意見交換した。搬出先と見込む日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の完成延期で、工程表は見直しを余儀なくされ「約束に反している状況で、非常に遺憾だ」と述べた。

 斎藤氏は「重く受け止めている。関電が見直しに早期に着手し、福井県に実効性ある工程表を示すよう、厳しく指導する」と応じた。

 日本原燃が今年8月、工場の完成目標を24年度上期から26年度内に延期すると表明し、関電は24年度末までに工程表を見直すとしている。