ダイムラー・トラックに女性CEO、カリン・ラドストロム氏就任へ 10月1日付で

AI要約

ダイムラー・トラックは、新しいCEOにカリン・ラドストロム氏を選出した。前任のマーティン・ダウム氏は2024年12月31日まで取締役を続けることが発表された。

ダウム氏は40年以上にわたるダイムラーでのキャリアを通じて、会社の変革や成長に貢献してきた。特に、北米部門の成功や技術革新の推進に尽力している。

新CEOのカリン・ラドストロム氏は、メルセデスベンツ・トラックスでの成果が認められ、持続可能性や顧客満足度向上に注力してきた。来月からCEOとしての新たな任務に就く予定だ。

ダイムラー・トラックに女性CEO、カリン・ラドストロム氏就任へ 10月1日付で

ダイムラー・トラックは9月4日、カリン・ラドストロム氏が10月1日付けで、新しいCEOに就任すると発表した。任期は2029年1月31日まで。

現CEOのマーティン・ダウム氏は同時に退任。ダウム氏は2024年12月31日まで取締役会のメンバーとして残り、円滑な引き継ぎをサポートする。

監査役会の会長であるジョー・ケーザー氏は、ダウム氏の約40年にわたるダイムラーでの貢献に感謝の意を表した。「個人的にも監査役会全体を代表しても、ダウム氏の献身と優れた成果に感謝したい。彼はダイムラー・トラックを一部門から成功した上場企業に変革させ、その経済的成功と国際的な評価の主要な立役者」と述べた。

ダウム氏は1987年にダイムラー・ベンツでキャリアをスタートし、ダイムラー・トラックのグローバルな成功に貢献してきた。特に北米部門の成長に大きく寄与し、現在では同部門がダイムラー・トラックの主要な収益源となっている。2017年からはトラックとバス部門の取締役として、収益を大幅に増加させ、将来の投資に向けた柔軟性を高めた。また、バッテリー電動および水素駆動の技術革新を推進した。

後任のカリン・ラドストロム氏は2021年にダイムラー・トラックの取締役会に加わり、メルセデスベンツ・トラックスを担当してきた。短期間でセグメントの収益性を向上させ、持続可能性への転換を進めた。彼女は新しいバッテリー電動トラックを導入し、顧客満足度を向上させるためのサービス提供を強化した。ダイムラー・トラックに加わる前は、スカニアの執行役員として販売とマーケティングを担当していた。

当面の間、ラドストロム氏はメルセデスベンツ・トラックスの責任を引き続き担う予定だ。