コメどこに? 手に入る店に“特徴” 2週間後には品薄も解消?

AI要約

農林水産省が米騒動について関係者と会議を行い、特にスーパーが品薄状態と認識されていることが明らかになった。

新米の流通も始まりつつあり、一部地域では入荷が進んでいるが、スーパーの米売り場での販売状況はまちまち。

お店と農家との契約状況が重要で、多くの業者と農家と契約しているほど手に入りやすい。

東京都内の米専門店や神奈川のスーパーなど、入荷ルートや契約状況によって新米の入手可能性が異なることが指摘されている。

農業経済学者によると、新米が順調に収穫されている地域では品薄が解消されるが、一部のお店では余波が残る可能性もある。

新米が店頭に並び始め、流通が進む中、お米の入手において契約状況が重要であることが明らかとなっている。

コメどこに? 手に入る店に“特徴” 2週間後には品薄も解消?

“令和の米騒動”ですが、一体いつ、われわれは手に入れることができるのでしょうか。

農林水産省が4日、お米の生産業者など関係者を集めて会議を行い、現在の販売状況について「スーパーが特に品薄で、この状況を異常な事態だと認識している」といった意見が出ました。

また、品薄脱却の頼みの綱になるであろう“新米”については「2週間くらいすれば店頭に新米が並んでくるのではないか、9月末には関東圏や北陸産など、10月になれば各産地の新米が出てくるのでは」といった意見が出ました。

一部で新米の流通は始まっていますが、スーパーの米売り場の現状はどうなっているのでしょうか。

全国に店舗を持つ大手スーパー3社に5日現在の米の販売状況を聞きました。

A社は「日々入荷しているが当日に売り切れていて、個数制限も継続している。8月の南海トラフ内での地震もあり特に近畿で品薄」と回答しました。

B社は「一部地域では入っているかもしれない。全社的には回答できることがない」と回答、C社は「店舗やエリアによるが改善の傾向が見られつつある」と回答し、バラバラの回答になりました。

また、新米の販売状況については、A社は「少しずつ入ってきているが何とも言えない」、B社は「一部地域では入っているかもしれない」C社は「新米は徐々に入ってきた」と販売状況と同様にばらけている回答でした。

――どこに行けば新米がある?

東京都内にある米専門店「スズノブ」によると、「当店は農家と直接契約しており新米はある。ただし、全てのお米屋さんが農家と直接取引しているわけではなく、町の小さな米店だと、JAなどの卸業者と契約しているため手に入りにくい可能性もあるんじゃないか」と回答しました。

ではスーパーはどうなのでしょうか。

神奈川・横浜市の「セルシオ 和田町店」は、「お米は卸業者から仕入れているので定期的に新米が入ってくる」「大手スーパーと契約をしていない卸業者と契約しているので、小規模スーパーの方が、もしかしたら手に入りやすいかもしれません」と回答しました。

入荷ルートの兼ね合いや、契約状況によって差が出ているようです。

そして、農業経済学者の小川真如さんによりますと「店頭にお米があるかどうかは、そのお店と農家などとの“契約状況”が重要だ」ということです。

そして、お米の入荷にあたって、卸業者だけでなく農家と直接契約しているなど、契約している業者や農家の数が多いほどお米が手に入りやすいとと話しました。

――新米が流通するとされる2週間後に現在の米騒動は解消される?

農業経済学者・小川さんは「多くの地域で新米は順調に収穫されているので、出そろえば品薄は解消されると思う。お店によっては10月末から11月まで品薄の余波が残るような可能性もある」と話しました。