藤井聡太王位、防衛達成で“永世称号”獲得決めるか 挑戦者・渡辺明九段が巻き返すか 注目の第5局対局再開/将棋・王位戦七番勝負

AI要約

将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第5局は、藤井聡太王位と渡辺明九段の対局が熾烈な展開を見せている。

藤井王位は3勝1敗でリードし、この勝利で永世王位を獲得する可能性があるが、渡辺九段も一進一退の攻防を繰り広げている。

両者の激しい戦いが続く中、勝敗の行方は2日目の展開にかかっており、注目が集まっている。

藤井聡太王位、防衛達成で“永世称号”獲得決めるか 挑戦者・渡辺明九段が巻き返すか 注目の第5局対局再開/将棋・王位戦七番勝負

 将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第5局は8月28日、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)が前日に封じた45手目が開封され、午前9時すぎに挑戦者の渡辺明九段(40)の手番で再開された。

 シリーズは藤井王位の3勝1敗で推移しており、本局に勝利した場合、防衛5連覇とともに「永世王位」の獲得となる。この称号は王位連続5期、または通算10期を達成した棋士のみに与えられるもので、これまでの達成者は故・大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人(76)、羽生善治九段(53)の3人のみ。若き絶対王者が歴代4人目の資格保持者となるのかが、大きな見どころのひとつとなっている。

 神戸・有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」を舞台に争われている第5局は、後手の渡辺九段が雁木を志向。主導権を握るべく強気な攻めに出た藤井王位に対し、作戦の岐路とあり1時間31分の長考に沈む場面もあった。その後、渡辺九段の選択に千日手の可能性も示唆されていたが、藤井王位は玉で受ける強気の一手で回避。激しくも繊細なかけ引きが繰り広げられており、2日目の進行で先に抜け出すのはどちらか大きな注目が集まっている。

 本局を制し藤井王位がタイトル5連覇で「永世王位」資格獲得を決めるのか、後がない挑戦者の渡辺九段が巻き返しを図るのか。激戦が予想される2日目の展開から目が離せない。

 持ち時間は各8時間。

(ABEMA/将棋チャンネルより)