「輝き取り戻せる」  摂食障害克服のミス・ジャパン山口県代表

AI要約

30歳の高松佑衣さんが山口県代表として「2024ミス・ジャパン」に出場する意気込みを語る。

過去に摂食障害を克服した経験から女性の美しさと輝きを伝えたいと力を込める高松さん。

日本大会での活躍を目指す高松さんに地元の市長も激励の言葉を送る。

「輝き取り戻せる」  摂食障害克服のミス・ジャパン山口県代表

 表現力や内面の美しさなどを競うコンテスト「2024ミス・ジャパン」に山口県代表として出場する高松佑衣(ゆい)さん(30)が26日、地元の周南市役所を訪れ、藤井律子市長らに9月の日本大会に向けた意気込みを語った。ダイエットに起因する摂食障害などを約7年かけて克服した経験から「全ての女性は輝きを取り戻せる。周りと比べなくても、それぞれ唯一無二の美しさがあることを伝えたい」と力を込める。

 高松さんは下松市出身で周南市在住。現在は、産後の回復などを図る骨盤底筋トレーニングのインストラクターを務めている。4月の県選考会で自己PRなどが評価されて代表に決まった。コンテストを運営する一般社団法人「MJ」(東京都)によると、山口県代表として周南市在住者が選出されたのは、初回の2019年以降で初めて。

 高松さんは家族の支えもあって摂食障害を克服したが、10代後半から20代前半にかけては不安定な精神状態により「何もできなかった」と振り返る。29歳になって初めて同コンテストに応募した動機について「どんなに心と体がボロボロになっても全ての女性はいつでも輝きを取り戻せる。私の姿を通して、同じように『変わりたい、自分の可能性を信じたい』と思う人の背中を押したい」と語った。

 39都道府県の代表がそろう日本大会は9月9日に東京都内で開催。ウオーキングやスピーチ、質疑応答の審査を経て、1位のグランプリを獲得すると第6代「ミス・ジャパン」として1年間、公式イベントやチャリティー活動に当たる。藤井市長は「憧れの存在となるように頑張って」と激励した。【峰下喜之】