台風10号 29日(木)にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近か 動きが遅いため総雨量が多くなるおそれ

AI要約

非常に強い台風10号が奄美地方に接近し、九州南部にも影響を及ぼすおそれがある。

29日にかけて線状降水帯による大雨災害の危険度が高まり、西日本や東日本でも影響が広がる可能性がある。

猛烈な風やしけ、大雨による土砂災害や低地の浸水に厳重な警戒が必要で、避難準備を怠らないように注意が必要だ。

台風10号 29日(木)にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近か 動きが遅いため総雨量が多くなるおそれ

 非常に強い台風10号は奄美地方にかなり接近しており、28日(水)は発達しながら北上し、29日(木)にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近するおそれがある。暴風や高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。九州南部・奄美地方では引き続き28日夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。

 非常に強い台風10号は、27日午後11時には奄美市の東北東約80キロにあって、ほとんど停滞している。台風から離れた西~東日本では、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となっており、断続的に雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている所がある。

 台風10号は、29日にかけて九州南部に非常に強い勢力で接近するおそれがある。その後、台風は29日以降、西日本や東日本に接近する見込み。台風の動きが遅いため、奄美地方や西日本では長い時間にわたって、猛烈な風や猛烈なしけとなり、総雨量が多くなるおそれがある。

 奄美地方と西日本では29日にかけて、猛烈な風が吹く所がある見込み。また、うねりを伴い猛烈にしける所がある。その後も、西日本では猛烈な風が吹くほか、大しけとなるおそれがある。奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みだ。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要となる。また、高波に厳重警戒、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒したい。

 奄美地方、西~東日本の太平洋側を中心に29日にかけて、台風本体や台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。西~東日本では、台風の影響で、30日(金)以降も大雨が続くおそれがある。

 また、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがある。線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、宮崎県と鹿児島県(奄美地方を含む)では引き続き28日夜にかけての見込みだ。

 奄美地方、西~東日本の太平洋側の地域を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重警戒、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。