「轟の滝」からノロウイルス検出 下痢・嘔吐症状は120人超に

AI要約

熊本県天草市の「轟の滝」で川遊びをして下痢や嘔吐などの症状を訴える人が相次いだ問題で、原因を調査していた県は27日、患者と川の水からノロウイルスが検出されたと発表した。

県によると、川の水と有症者の便から検出されたノロウイルスの遺伝子型が異なることから、原因については「ノロウイルスの可能性が高い」としながらも「断定できない」としている。

ノロウイルスは自然界に存在し、降雨不足で滝つぼにウイルスが滞留した可能性もある。医療機関に124人が症状を訴えており、全員が軽症だという。

「轟の滝」からノロウイルス検出 下痢・嘔吐症状は120人超に

 熊本県天草市の「轟の滝」で川遊びをして下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴える人が相次いだ問題で、原因を調査していた県は27日、患者と川の水からノロウイルスが検出されたと発表した。原因が「ノロウイルスの可能性が高い」とする一方、患者と川で検出されたウイルスの遺伝子型が異なることから「断定できない」としている。

 県によると、19、23日に滝周辺の水を採取したところ、同型のノロウイルスを検出。一方、有症者6人の便からは川とは異なる型のノロウイルスが出た。

 ノロウイルスは自然界にも存在するほか、ウイルスを含んだ生活排水が流れ込むこともある。この1カ月程度降雨が少なかった影響で滝つぼに水が滞留し、通常は流れ出るはずのウイルスがとどまった可能性もあるという。

 27日までに医療機関を通じて保健所に下痢や嘔吐などの症状を訴えた人は計124人に上っており、いずれも軽症。【山口桂子】