車11台を販売店から次々と盗み出す 店長「スマートキーの電池抜いていた」が…何十種類も電池用意して犯行か 栃木・大田原市
栃木・大田原市でディーラーから11台もの車が盗まれる事件が発生。犯人の一部始終が防犯カメラに記録されていた。
犯人は複数の人物で、事務所や工場を物色し、車を次々に盗んでいった。11台の車のうち4台が別の市で見つかった。
店長は犯行に憤りを表し、警察は窃盗事件として捜査を進めている。
栃木・大田原市にあるディ-ラーから、次々と盗み出される車…その数なんと11台。
手荒な犯行の一部始終が、防犯カメラに記録されていた。
ライトを照らしながら、事務所の中を物色する不審な人物。その後、工場へ移動…。
防犯カメラには、車のドアを開け、中を物色する様子が映っている。
さらに駐車場を映した別のカメラには、事務所と工場を物色した人物とは別の2人組が、車を物色している。
1台、また1台と、まるで自分の車のように、次々と持ち去って行く。
合わせて実に、11台。
盗難被害に遭ったのは、栃木・大田原市にある、ホンダカーズ野崎。19日午前1時すぎのこと。
ホンダカーズ野崎 店長:
正直言うとね、大変な事件に巻き込まれちゃったなと。防犯カメラがあったら普通は避けるだろうと思ってましたが、とんでもなかったですね。
盗まれた車は、6台が試乗車で、3台が下取り車両。
中には、修理のために客から預かった車やレンタカーもあった。
鍵がかかった車を、なぜいとも簡単に、盗むことができたのだろうか?
犯行直後の事務所の様子を見ると、足の踏み場もないほど、書類が散乱している。中には、パソコンもある。
犯人らは車の鍵を保管していた耐火金庫を破壊して鍵を取り出し、犯行に及んだという。
車の周辺には、大量の鍵が散乱。
現場には、犯人が持ち忘れていったとみられる「透明なケース」も残されていた。
ホンダカーズ野崎 店長:
この辺にもう鍵がバーッって何十個と（散乱していた）。びっくりしたのが、今の鍵はスマートキーと言って、電池式で開け閉めするんですけども、その電池をうちは抜いていたりすんですね。そういうのを想定して、電池ボックスみたなものを持ってきて、何十種類も電池が入っていました。
犯人たちは、キーに電池がないことを想定して、用意してきた電池を入れ替えながら、犯行に及んでいたとみられる。
計画性が伺える今回の事件から一夜が明けた20日、ディーラーがある大田原市から約20キロ離れた、さくら市のコインパーキングで、盗まれた車のうち4台が見つかった。
車11台を盗んでいった犯行グループに対し、店長は強い憤りを口にした。
ホンダカーズ野崎 店長:
怒りって言うか、悔しいっていう感情もありますね。えっ!ここまでするって言う感じ。本当に捕まってほしい。
警察は、窃盗事件として調べを進めている。
（「イット!」 8月20日放送より）
