村西とおる監督の行動力とエネルギーに脱帽! 自身で出版社を見つけ編集『ありがとう、松ちゃん 松本人志問題をぶった斬る!』
村西とおる監督が『週刊文春』の松本人志批判キャンペーンに対して行動を起こし、ネットでの応援メッセージを集めて本にまとめる提案をする。
読者からの感動的なメッセージの一例を引用し、家族の笑いを通じて絆が深まる感動的なエピソードを紹介。
家族の笑いが人間関係に与える影響を示しつつ、高校卒業後に家を出たことで家族との食事が減少する状況を描写。
【花田紀凱 天下の暴論プラス】
改めて村西とおる監督の行動力とエネルギーには感嘆した。
2カ月ほど前のことだ。
村西監督から相談があった。
「『週刊文春』の松本人志批判キャンペーンは度が過ぎています。ひど過ぎる。あのネタは昨年、成人漫画誌でも書かれていたし、だいたい飲み会は8年も前のこと。しかも、今回、告発したA子は当時、『本当に素敵』『感謝します』などとLINEしてたんですよ。
あまりにひどいので、ネットで松ちゃんへの応援メッセージを募集したら、すぐに800通も集まった。これが実にいいんですよ。編集長! 本にできませんかね。いや、本にしてください!」
2、3週ならともかく、『週刊文春』が同じネタで3週も4週も(結局12週)やるのは、ちょっとやり過ぎではと、ぼくも思っていた。
で、早速、読んでみると、たしかに感動的なものもあった。
一例。
小田満さん(48歳、香川県在住)のメッセージ(要約)。
<物心ついた時、両親は別居していた。週に一度、日曜に父親が来て一緒にご飯を食べた。後ろめたい気持ちがあるのか、必ずちょっといい肉だの蟹だのを買ってきてたし、わたしがヒーロー番組の戦隊ロボや玩具を欲しがれば必ず買ってきてくれた。1週間後に。
そんな生活が何年も続き、自分もいろいろなことが理解できるような年齢になった頃、食事をしているときの会話はあまりなくなっていった。父親のことが嫌いになったのだ。>
その日も鍋を囲んだが、交わす言葉は少なかった。テレビで「ダウンタウンのごっつええ感じ」が流れている。
<ふとその時、ひとつのコントを見て、父親が吹き出して笑った。高らかな笑い声だった。
父の笑顔を見たのは久しぶりだったと思う。
その姿を見て、自分も可笑しくなって笑った。
見れば母親も大笑いだった。
それから何年かはそんな生活が続き、父との食事の際には必ず「ごっつええ感じ」が流れていた。そして家族の笑いは少し増えていった>
高校を卒業し、家を出て、両親と食事することは無くなる。