不正入手のクレカ情報で“加熱式たばこ”購入相次ぐ 「中国で人気」と供述も 目的は組織的密売か

AI要約

中国籍の男が大阪のコンビニでクレジットカード情報を不正に使用し、加熱式たばこをだまし取る事件が相次いでいる。

逮捕された楊容疑者は日本で加熱式たばこを代理購入し、報酬を得るために犯行に及んだとみられている。

警察は中国の犯罪グループの関与を疑い、事件の実態解明を進めている。

不正入手のクレカ情報で“加熱式たばこ”購入相次ぐ 「中国で人気」と供述も 目的は組織的密売か

大阪のコンビニエンスストアで、不正に取得したクレジットカード情報で電子決済し、加熱式たばこをだまし取る事件が相次いでいる。

逮捕されるのは、中国籍の男ばかり。事件に関与した人物を取材した。

記者リポート:加熱式たばこの購入役とみられる、楊容疑者を乗せた車が出てきました。

先週、逮捕・送検された中国籍の楊拡毅(よう・かくき)容疑者(47)。

ことし6月、大阪府吹田市のコンビニで不正に得た他人のクレジットカード情報で電子決済し、加熱式たばこ1カートンをだまし取った疑いが持たれている。

警察によると、楊容疑者はカード会社を装い、無作為にメールを送って偽サイトに誘導し、40代の女性にカード情報を入力させた。

捜査関係者によると楊容疑者は「たばこの代理購入が目的で、インバウンドを装い来日した。報酬は1カートン10元(200円相当)だった」、「(犯行用の)スマホは日本に来て渡された」と、指示をうけて犯行に及んだことをほのめかしているということだ。

ことしに入ってから、大阪府内で同様の事件で逮捕された中国籍の男は少なくとも6人。

どうして日本で加熱式たばこばかりをだまし取るのか。

警察によると逮捕された男の1人は「日本の加熱式たばこは中国で人気がある」と供述していて、中国で日本の2倍ほどの価格で密売されているとみられている。

ことし3月には、加熱式たばこが大量に購入された堺市のコンビニの元店長も、犯行を手助けした疑いなどで逮捕・起訴されている。

逮捕された元コンビニ店長:たばこ買いに来るお客さんがいるから、(店員に)対応してって言っただけ。アイコス(加熱式たばこ)やと思いますよ。50万(円分)と70万(円分)と、一気に買って。 (Q.何の目的でたばこ買うかの話はしていない?) 全然してないです。深入りしないです、お客さんに。聞きます?聞かないでしょ。

事件について詳しくは語らなかった。

警察は相次ぐ犯行が、中国のSNSなどを通じて知り合った、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」によるものとみていて、実態解明を進めている。

(関西テレビ「newsランナー」2024年8月15日放送)