株価暴落「衝撃的だ」 投資に慎重意見も 東京・兜町など

AI要約

日経平均株価が史上最大の下げ幅で暴落し、株式投資家たちは驚きを隠せない様子。

一部の投資家は冷静に対応し、新NISAや円相場急騰に関心を寄せている。

一方、子どもの学費を賄う自営業者は株価の動向に不安を感じながらも、将来に期待を寄せている。

 日経平均株価が暴落し、史上最大の下げ幅となった5日、株式投資を行う人からは「想定以上で衝撃的だ」と驚きの声が出た。

 一方で、投資に慎重な人もおり、さまざまな意見が聞かれた。

 証券会社が立ち並ぶ東京・日本橋兜町。株価を示す電光掲示板を撮影していた男性会社員(31)は「想定以上の下がり方で衝撃的」とショックを隠せない様子。「今年の上がり方がすごく、下がるとは思っていたが、ここまでとは」とつぶやいた。

 自営業の男性(58)は「これまでは実体のない株価だったため別に驚かない」と冷静だ。1月には非課税枠を大幅に拡大した新たな少額投資非課税制度(NISA)が始まったが、男性は「新NISAで個人投資家が増えたことが要因ではないか。株価はもう少し下がるのでは」と話した。

 サラリーマンらが行き交う新橋のSL広場でもさまざまな声が出た。東京都江戸川区の会社員木村和彦さん(48)は「損するのが怖く、投資はしていない」ときっぱり。株価より円相場急騰の方に関心が高く、「円高により、物価高抑制といった恩恵を受けられるのでは」と歓迎した。

 子どもの学費を賄うためNISAを活用する自営業大関史洋さん(39)=さいたま市=は「株価が暴落したため、今は売買を慎重にせざるを得ない。ただ、子どもが大学に行く時には株価が上がっていてほしい」と期待を込めた。