“危険な暑さ”で牛も「熱中症」!?搾乳量は“20%減”…各地で大気も不安定に ゲリラ雷雨で上半身裸で避難する人も
暑さによる異常な天候現象が各地で発生。マンホールから雨が吹き出し、千葉では大粒の雨が降るゲリラ雷雨が発生。
暑さが原因で全国で猛暑が続き、熱中症患者も増加。異例の暑さにより千葉駅周辺や東京都心でも深刻な状況が報告された。
暑さの影響は動物にも及び、牛の熱中症が八千代市の牧場で報告されている。
体温を超える危険な暑さが続いている中で、各地で例年にない事態が起こっている。
止めた車の窓からカメラが捉えたのは、マンホールから吹き出す雨。
撮影者:
フタの隙間から穴が開いてるところから、噴水みたいに噴き出してる感じでした。1メーター50ぐらいは出てたんじゃないかと思います。
午後3時半ごろの千葉駅前。激しく降る大粒の雨。
きょうも関東を中心に大気の状態が不安定となり、各地でゲリラ雷雨が発生した。
空模様の急変に慌てる多くの人たちの中には、上半身裸でずぶ濡れになりながら、走って避難する人の様子も見られた。
また駅周辺では、急激な雨に排水が追いつかず冠水する場面も。
千葉駅と雨の様子を照らし合わせると、午後3時半ごろに、1時間に80ミリ以上の雨をもたらす雨雲が流れ込んで来たことが確認できる。
千葉市内では、各地で雨水が排水溝などからあふれ出す様子が見られた。
東京都内では、帰宅時間帯にゲリラ雷雨が発生した。
この不安定な大気の原因とみられるのが“危険な暑さ”。
全国で1番の暑さとなったのは、大分・豊後大野市。40度に迫る39.2度まで気温が上がった。
大分市では住宅の玄関先で84歳の女性が倒れているのが見つかり、その後 死亡が確認された。
東京都心では最高気温36.1度と5日連続で猛暑日となった。
午後3時時点で、東京消防庁管内では男女60人が熱中症の疑いで救急搬送されている。
阿佐ケ谷駅前にある商店街では、“危険な暑さ”で、異例の事態が起きていた。
約150度の火力で焼く「たい焼き」店。
朝から30分交代で4時間ほど、この状況でたい焼きを焼いている。
店長は、この危険な暑さを受け異例の決断を下した。
たいやき ともえ庵 安部 翔店長:
暑さで店を休むっていうのは初めてかと思います。急きょですね。さすがにちょっとスタッフ:の健康を優先しようと言うことで。
29日、予想最高気温が38度だったため、従業員を守るため店の臨時休業を決めた。
たいやき ともえ庵 安部 翔店長:
暑い中、買いに来てくださっているので。それは励みになります。
この“危険な暑さ”は動物たちにも影響を及ぼしている。
訪れたのは千葉・八千代市にある加茂牧場。いま起きているのが牛の熱中症。
加茂牧場 加茂太郎代表:
牛がかなり暑がってる。熱をため込んじゃってる状態ですね。だから餌もなかなか食えないし、食えなければ当然乳量も落ちる。
連日の暑さで、牛がエサを食べる量が減っている。
例年夏の時期は10%ほど搾乳の量が減るが、今年は20%ほど搾乳の量が減っている。
この体温超えの危険な暑さは、31日も続く。
予想最高気温は埼玉・熊谷市で37度。東京都心、横浜市で36度。
引き続き熱中症への注意が必要だ。
(「イット!」 7月30日放送より)