【独自】外食不況の中「大量出店」資金ショートした社長ら 『錬金術』のように金生み出す「多重リース」で『1億2400万円』をだまし取った疑い リース会社が気づきにくい手口

AI要約

飲食店経営の男らがリース詐欺で再逮捕されました。2人は厨房機器のリースを4社と契約し、総額1億2400万円をだまし取った疑いがかけられています。

犯行を主導したのは石原容疑者とされ、資金繰りが厳しくなっていることが詐欺の主たる理由であると見られています。

専門家によると、資金繰りの厳しさが詐欺に手を染める要因となっており、今回の飲食店運営会社も同様の動機で詐欺を行った可能性が高いとされています。

飲食店に設置する厨房機器のリース契約を4つの会社と結び、およそ1億2400万円をだまし取った疑いで飲食店経営の男らが再逮捕されました。

男らは、会社の資金を調達するため犯行に及んだとみられています。

30日、詐欺の疑いで再逮捕された飲食店運営会社「GC」の代表・石原義明容疑者(41)と施工会社「FUJI住設」の社長・藤本英明容疑者(60)。

2人はおととし、1つの店舗「鮪酒場 まぐろじん」の厨房機器などのリースをめぐって、4つのリース会社と契約を「四重に」結び、およそ1億2400万円をだまし取った疑いがもたれています。

今月9日、2人は、別のリース会社からも同様の手口でおよそ8700万円をだまし取った疑いで既に逮捕されていました。

2人がリース会社から金をだまし取った手口は『多重リース』です。

飲食店とリース会社が契約を結ぶと、リース会社は施工会社から厨房機器を購入します。

厨房機器1つに対して通常はリース会社1社としか契約できませんが、2人は共謀して、別のリース会社と契約を結ぶことを隠して他にも4社と契約し、厨房機器の販売代金およそ1億2400万円をだまし取った疑いです。

捜査関係者によると、犯行を主導したのは石原容疑者とみられ、だまし取った金は、藤本容疑者から現金などでおよそ9300万円が石原容疑者に渡っていたということです。

なぜ、石原容疑者らは詐欺に手を染めたのか、リース取り引きに詳しい専門家は「資金繰りが厳しくなっていることが要因ではないか」と指摘します。

Q.リース詐欺に手を染める主たる理由は何ですか?

【東京商工リサーチ情報部・杉田瑞希さん】「(リース詐欺に手を染める主たる理由は)資金繰りが厳しくなっているということです。一時的にお金が欲しいということで、そういった風に悪用するんだと思います」

Q.今回の飲食店運営会社「GC」もそういった動機ですか?

【東京商工リサーチ情報部・杉田瑞希さん】「資金繰りに余裕は無かったと認識しています」