首相、障害者差別の根絶に向けた閣僚会議創設へ 29日に初会合

AI要約

岸田文雄首相が障害者差別の根絶を目指し、全閣僚参加の会議を設置すると表明。

旧優生保護法が憲法違反とされたことを踏まえ、優生思想や障害者への偏見差別を撲滅する取り組みを強化する意向。

特別支援学校に対する教職員定数の拡充など、障害児支援のさらなる強化を図る考え。

首相、障害者差別の根絶に向けた閣僚会議創設へ 29日に初会合

 岸田文雄首相は24日、障害者差別の根絶に向け、全閣僚が参加する会議を26日に設置し、初会合を29日に開催すると表明した。北海道内の障害児支援施設を視察後、記者団に語った。

 障害を理由に不妊手術(優生手術)を強いた旧優生保護法が最高裁判決で憲法違反だとされたことを引き合いに、「優生思想や障害者に対する偏見差別の根絶に向けてこれまでの取り組みを点検し、教育・啓発等を強化していかなければならない」と強調。首相を含む全閣僚参加の会議を通じて、こうした取り組みを進めていくとした。

 特別支援学校に対する教職員定数の「加配措置」拡充などを進める意向も示した。【池田直】