スポーツ29種目を「ゆるキャラ」に、Xで人気爆発の宇宙人「ラガマルくん」の舞台裏と競技人口増を願う壮大な夢

AI要約

俳優・モデル業を経て、スポーツに特化したキャラクター集団SPORAを立ち上げた今江正城氏。ラグビーをもっとメジャーなスポーツにしたいという思いから生まれた「ラガマルくん」を筆頭に、メジャー・マイナー問わずあらゆるスポーツをキャラクターの力で応援すべく、現在30種類のキャラクターをプロデュースしている。

いまではラグビー界のインフルエンサーとしての地位を確立している「ラガマルくん」の誕生秘話から、SPORAが掲げる壮大な夢まで、たっぷりと語ってもらった。

■ラグビー界の“ゆるキャラ”「ラガマルくん」の誕生 X(旧:Twitter)のフォロワー数2万2000人を誇る、ラグビー界におけるインフルエンサー的存在の「ラガマルくん」。ラグビー応援キャラクターとして精力的に活動し続け、ラグビーファンのみならず、ゆるキャラ好きなど幅広い層に受け入れられている「イヌによく似た宇宙人」だ。

スポーツ29種目を「ゆるキャラ」に、Xで人気爆発の宇宙人「ラガマルくん」の舞台裏と競技人口増を願う壮大な夢

俳優・モデル業を経て、スポーツに特化したキャラクター集団SPORAを立ち上げた今江正城氏。ラグビーをもっとメジャーなスポーツにしたいという思いから生まれた「ラガマルくん」を筆頭に、メジャー・マイナー問わずあらゆるスポーツをキャラクターの力で応援すべく、現在30種類のキャラクターをプロデュースしている。

いまではラグビー界のインフルエンサーとしての地位を確立している「ラガマルくん」の誕生秘話から、SPORAが掲げる壮大な夢まで、たっぷりと語ってもらった。

■ラグビー界の“ゆるキャラ”「ラガマルくん」の誕生

 X(旧:Twitter)のフォロワー数2万2000人を誇る、ラグビー界におけるインフルエンサー的存在の「ラガマルくん」。ラグビー応援キャラクターとして精力的に活動し続け、ラグビーファンのみならず、ゆるキャラ好きなど幅広い層に受け入れられている「イヌによく似た宇宙人」だ。

 その生みの親は、SPORAプロデューサーの今江正城さん。「スポーツの応援を目的としたキャラクターを作ろう」という発想は、そもそもどのようにして生まれたのだろうか。

 今江氏に尋ねると、2015年ラグビーワールドカップイングランド大会の日本代表対南アフリカ代表戦をテレビで観戦し、ジャイアントキリングに心を揺さぶられたことがベースにあるという。

 「“ブライトンの奇跡”と呼ばれていますが、エディー・ジョーンズ監督率いる日本代表が南アフリカ代表に34対32で逆転勝利し、スポーツ史上最大の番狂わせが起きました。『人はスポーツでこれほどまでに感動するのか』と感銘を受け、ラグビー愛が爆発したんです」。今江氏は中学・高校とラグビーをしていたが、自身がプレーしていたときよりも、さらにラグビーが好きになったそうだ。

 この歴史的一戦を機に、連日テレビなどのメディアで取り上げられ“五郎丸ブーム”が沸き起こり、ラグビーはもっと人気が出てメジャースポーツになると考えていた今江氏。しかし、思いのほかブームはすぐに去ってしまった。「2019年には日本でラグビーワールドカップが開催されるのに、このままではまずい」。愛するラグビーのために何か貢献できないかと動き始める。

■ゆるキャラのくまモンやふなっしーがヒントに

 当時はやっていたゆるキャラのくまモンやふなっしーにヒントを得たという今江氏。「ラグビーのゆるキャラを作って人気者にできたら、世間がラグビーに興味を持ってくれるかもしれない」。すぐさま行動に移し、翌年2016年9月には自らデザインした二頭身のゆるキャラ「ラガマルくん」が誕生。当時のTwitterで発信を始めた。