「ムショ行きになるよ」…法外な料金取り立て「女性客を風俗店に紹介のホスト」売掛金回収の戦慄言動

AI要約
ホストクラブSのスカウトと小保方容疑者が女性客に高額な売掛金を請求し、有害業務を行っていた疑いで逮捕された。報道によると、被害女性は少なくとも30人にのぼり、ホストクラブからソープランドなどへの紹介が行われていた。同容疑者は以前も同様の犯行で逮捕されており、悪質な取り立て行為が問題視されている。警察と都公安委員会は厳重な取り締まりを行っている
「ムショ行きになるよ」…法外な料金取り立て「女性客を風俗店に紹介のホスト」売掛金回収の戦慄言動

「少なくとも30人の女性を紹介してもらった」

容疑者の1人であるスカウトは、こう警察の調べに対し話しているという。

警視庁保安課は7月16日までに、ホストクラブSの「鳳信(おおとりしん)」こと小保方信太朗容疑者(25)やスカウトら3人を逮捕した。職業安定法違反(有害業務紹介)の疑い。東京都新宿区歌舞伎町のホストクラブSの売掛金(ツケ払い)回収のために、女性客に大分県内のソープランドを紹介したとされる。

「被害女性はSなどで約460万円を使い、複数の風俗店で働き売掛金の返済にあてていたようです。逮捕されたスカウトの供述によれば、被害者は少なくとも30人にのぼるとみられます。産経新聞などの報道によると、小保方容疑者のラインには〈ピルでみんな調整しています〉などのメッセージが残されていたそうです。調べに対し、小保方容疑者らは犯行を認めています」(全国紙社会部記者)

小保方容疑者は今年2月にも、女性客から高額なカネを戦慄の言動で取り立てたとして逮捕されている。『FRIDAYデジタル』は直後の2月27日に、当該事件について詳報。再録し、小保方容疑者の犯行手口を振り返りたい(内容は一部修正しています)――。

◆「そういうところで借りるしかない」

終始うつむき、視線を地面に向けながら歩く男。高圧的な態度で、女性客から法外な料金を強引に取り立てたとされる威勢の良さはうかがえなかった。

警視庁保安課は2月22日までに、都ぼったくり防止条例違反の疑いでホストクラブSに勤める小保方容疑者を逮捕した。調べに対し黙秘しているという。

「被害女性は20代のAさんです。Aさんは’22年10月、路上でナンパされ小保方容疑者と知り合いました。小保方容疑者は何度かデートを重ねた後に、自分がホストだと打ち明けホストクラブSにAさんを通わせていたとみられます。小保方容疑者は、ツケのような形で多額の『売掛金』をAさんに負わせていたとか。その額は半年で93万円ほどになりました。

Aさんが『売掛金』を払えないとみると、昨年12月に足立区内のコンビニの駐車場に停めた車の中で、こう言って取り立てようとしたそうです。『ムショ行きになるよ』『業者が回収に来ることになる』『親に言えないなら、そういうところで借りるしかないでしょ』と。小保方容疑者は『今借りられるからやって』と話し、自分のスマートフォンからAさんに消費者金融の申し込みをさせたといわれます。Aさんが申し込んだのは3社にのぼったそうです」(別の社会部記者)

小保方容疑者から威圧的な言動で料金を請求されたAさんは警察に相談。ラインのやり取りなどから、小保方容疑者が不当に取り立てていたことが判明する。

「ホストクラブSもAさんに念書を書かせていたそうで、店ぐるみの犯行だったようです。同店の運営会社Mも、都ぼったくり防止条例違反容疑で書類送検されました。ホストクラブを運営する法人が立件されるのは異例です」(同前)

ホストクラブでは女性客とのトラブルが相次ぎ、社会問題化している。

「今年1月にも、歌舞伎町のホストクラブ従業員が強要容疑で逮捕されました。『売掛金』を支払えない女性客に対し、歌舞伎町の公園周辺に立たせ売春目的の客待ち行為をさせたそうです。一部のホストクラブや従業員は、あえて女性客に高額な料金を請求し不当な取り立てをしています。

今年に入り都公安委員会は、ぼったくり行為などを理由に歌舞伎町のホストクラブ3店に対し営業停止の行政処分を下しました。警察も悪質なホストや店への取り締まりを強化しています」(同前)

警察は女性客にも、ホストの甘い言葉に乗らず高額な酒など注文しないよう注意喚起している。