2年前に“二頭流”のイメチェンも…「香典」疑惑の堀井学衆院議員に強制捜査・自民党を離党 「政治とカネ」メダリストからの転落人生
自民党の堀井学衆院議員が政治とカネの問題で検察から強制捜査を受け、自民党を離党した。
堀井議員はスピードスケートのメダリスト出身で、政治家として活動してきたが裏金問題で辞任し、今回の強制捜査を受けた。
離党後、自民党関係者は遺憾の意を表明し、堀井議員に説明責任を果たしてもらいたいとコメントした。
18日午前、「政治とカネ」の問題で疑惑が持たれている、自民党の堀井学衆院議員に対して、東京地検特捜部の強制捜査が入った。捜査を受け、自民党を離党した堀井議員。
かつてメダリストとして活躍した堀井議員の転落人生とは――。
18日、東京地検特捜部は、自民党・堀井学衆院議員の東京にある議員宿舎や、北海道・登別市にある地元事務所に、強制捜査に入った。
堀井議員は秘書などに指示し、選挙区である北海道9区の有権者に、自分の名前が書かれた香典を渡した疑いが持たれている。
さらに「枕花」も送った疑いもあり、こうした違法な寄付の総額は、数十万円にのぼるとみられている。
堀井議員は、スピードスケートの元日本代表選手で、1994年のリレハンメルオリンピックで銅メダルを獲得。
その後、地元北海道から出馬し、2012年の衆議院選で初当選を果たす。
堀井議員:
やはり私は自民党の議員でありますから、党の行動をしっかり取り組むということと、党の公約に沿って取り組む事と、自分としては地方の活性化ということを、しっかり国に対して訴えてまいりたいと思います。
その後も当選を重ねた堀井議員。
2年前にはイメージチェンジを発表。
堀井議員:
50歳になり、自分の雰囲気やイメージを変えたかった。スキンヘッドだとどうしても『怖い』って印象を持たれるんです。
堀井議員:
周りの人の対応も、なんとなくスキンヘッドだと冷たいですし、それを変えたいとずっと前から思っていたんです。
堀井議員:
わたしはこれから“二頭流”ですから。
選手時代からのトレードマークのスキンヘッドから印象を変えるため、かつらをかぶることを公表。
その後、内閣府副大臣なども務めた。
しかし、自民党派閥の政治資金パーティー、いわゆる“裏金問題”で副大臣を辞任。
当時安倍派に所属していた堀井議員は、過去5年間でおよそ2200万円を裏金として受け取っていた。
堀井議員:
不記載となっていた総合計は2196万円となります。誠に申し訳ございませんでした。
堀井議員:
議員辞職は考えておりません。離党も考えておりません。
堀井議員は裏金事件の責任を取り、次の衆院選には出馬しないと表明していた。
そして18日、東京地検の強制捜査を受けたことから、自民党に離党届を提出し、受理された。
堀井議員の離党について茂木幹事長は、「極めて遺憾だ。しっかり説明責任を果たしてもらいたい」とコメントしている。
(「イット!」7月18日放送より)