来年4月に開校!先生のいない学校「HR高等学院」では何を学べるのか?

AI要約

RePlayceが起業家の成田修造氏を共同設立者に迎え、2025年4月に新しい通信制サポート校「HR高等学院」を開校することを発表。

HR高等学院は特徴的な通信制高校で、先生の代わりに社会人コーチが生徒をサポートし、自己成長を促す。

学校名には人材開発とはたらくという意味が込められており、生徒に新しい仕事やキャリアについての情報を提供する高校である。

来年4月に開校!先生のいない学校「HR高等学院」では何を学べるのか?

中高生向けキャリア探究サービスを運営するRePlayceが、起業家の成田修造氏を共同設立者に迎え、新しい通信制サポート校「HR高等学院」を2025年4月に開校すると発表した。

RePlayceは、中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」をNTTドコモからスピンアウトさせ、2024年4月に創立。

「はたらく部」は2023年に経済産業省「第13回キャリア教育アワード」の優秀賞を受賞している。

2016年4月に開校した学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校以来、近年、通信制高校の制度を活用した新しい形の高校が生まれているが、このHR高等学院とはどんな学校なのか。先日開催された記者会見とトークセッションに参加してきた。

HR高等学院は単位制の通信高校である鹿島山北高等学校と提携。HR高等学院入学と同時に鹿島山北高等学校に入学、HR高等学院を卒業すると鹿島山北高等学校卒の資格を得られる。

そんなHR高等学院の一番の特徴といえば、まずは先生がいないこと。

そのかわりにいるのは、学校生活を一緒に伴走してくれる〝社会人コーチ〟。さまざまなフィールドで自身の道を切り開いてきたプロフェッショナルたちが、生徒一人一人に向き合ってくれるという。

ちなみに、HR高等学院が校名に「HR」を冠するのには、2つの理由がある。

1つ目は「人材開発(Human Resource)」のHR。日本の未来を担う価値創造型の人材育成を目的とし、民間企業の人材開発ノウハウを用いた教育が行なわれる。

2つ目は「はたらく(HataRaku)」のHR。「はたらく」を通じて人生を楽しむ人材を育て、「生きることを面白くする力」を持つ学生を増やしたいという想いが込められている。

この機会を創出するのが、生徒と一緒に伴走する講師の存在。イノベーター講師や、社会経験豊富な社会人コーチが、直接的な講義や対話を通して楽しく生き抜くヒントを提供していく。また、同学院では企業も実践的な学びの場を提供してくれるという。

講師は、正解を正しく伝えるティーチングではなく、自身で正解に辿り着けるように導くコーチングのスタイル。だから「teacher=先生」のいない高校となるわけだ。

何だかピンとこないかもしれないが、自身の高校時代を振り返って考えてほしい。

「こんな仕事があるんだな。大学へ行く前に知っていたら人生楽しかっただろうな」とか、「高校生のころ、漠然とこんな仕事がしたいと思っていたけれど、結局どうしたらその職業に就けるのかわからなかった」とか、思うことは誰しもあるだろう。

もしも高校時代、こうした「はたらく」ことの情報が潤沢に手にできていたら、人生はもっと豊かなものになっていたかもしれない。

HR高等学院は「はたらく」ことの情報を提供し、「こうなりたい」と思う、きっかけみたいなものを与えてくれる高校だと、記者会見を通して筆者は感じた。