オンラインでボッチャ対戦 一緒に楽しみ交流広がる

AI要約

オンラインボッチャ大会が6月30日に開催され、18人が参加し2時間を超える熱戦を繰り広げた。

オンラインボッチャは遠隔操作が可能なランプを使用し、選手はタブレットを通じて操作する。障害児・者も参加し、自宅で楽しむことも可能。

大会には大谷田就労支援センターの利用者も参加し、初対面の人と交流を深めながら楽しんだ。

オンラインでボッチャ対戦 一緒に楽しみ交流広がる

 どこでも誰でも一緒に楽しめる「オンラインボッチャ大会」が6月30日に開かれた。会場の東洋大赤羽台キャンパス(東京都北区)とオンラインで重度障害児・者や家族、大学生ら6チーム計18人が参加し、2時間を超える熱戦を繰り広げた。

 オンラインボッチャは会場に置かれた遠隔操作ができる装置を付けたランプ(レール)を、離れた場所からタブレットなどで操作する。選手はランプの最上部と会場のカメラ数台をZOOM越しに見ながら投球する。

 脳性まひの息子がいる大川秀治オンラインボッチャ協会代表理事とロボット開発者らが2020年6月に取り組み始めた。大川代表理事は「障害児・者がサポートを受けることなく、自分でコントロールし、頑張った喜びを感じられる。一般の人と交流の機会にもなる」と話す。自宅で口や視線でタブレットを操作してボッチャを楽しむ障害児・者もいる。

 同日、オンラインで参加した足立区大谷田就労支援センター(社会福祉法人あいのわ福祉会)の利用者3人は経験者で、初対面の人と関係の輪が広がり、声援も送りながら楽しんだという。

 大会の主催は東洋大。大学生らが装置の改良や福祉施設での活用などに協力してきた。同大の志村健一教授は「会場に行かなくてもできるバリアフリーを進化させたスポーツだ」と言う。

 協会は月数回の練習会や全国大会も行っている。問い合わせは協会ウェブサイトで。