スマトラ島で被災の教諭ら、釜石で訓練…「よーいドン」で津波と同じ速度の車から逃げる

AI要約

2004年のスマトラ島沖地震で被災したインドネシア・アチェ州の中学教諭ら17人が岩手県釜石市鵜(うの)住居(すまい)町を訪れ、東日本大震災の教訓や避難行動を学んだ。

「よーい、ドン」。海岸近くの広場に集まり、合図とともに全力疾走。遡上(そじょう)する津波の平均速度・時速36キロの車(奥)と競走し、息を切らしながらその速さや恐ろしさを体感した。

「アチェの子どもたちにも体験させたい」。サローナ・マイサラさん(28)は震災の教訓を母国にも伝えるつもりだ。(盛岡支局 三品麻希子)