サンゴゆらゆら、幻想的な夜の海 和歌山・串本で産卵確認

AI要約

和歌山県串本町有田の錆浦海岸でサンゴの産卵が確認され、幻想的な光景が広がっている。

串本町は世界最北のサンゴ群落があり、暖流の影響を受ける地域で約120種類のサンゴが生息している。

産卵した枝状のサンゴ「スギノキミドリイシ」の群落から、今後他のサンゴも次々と産卵することが期待されている。

サンゴゆらゆら、幻想的な夜の海 和歌山・串本で産卵確認

 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター前の錆(さび)浦海岸で3日夜、サンゴの産卵が確認された。サンゴの卵が夜の海中を漂い、幻想的な光景を作り出している。同センター研究所の佐久間夢実研究員は「今年初めての産卵ではないか」と話している。

 本州最南端に位置する串本町は、暖流の黒潮による影響を強く受けることから、同海岸周辺には約120種類が生息する世界最北のサンゴ群落がある。今回産卵したのは水深約3メートルにある枝状のサンゴ「スギノキミドリイシ」の群落の一部とみられる。

 佐久間研究員は「8月末にかけ、その他のサンゴも次々と産卵しそう」と期待している。【松田学】