アフリカ出身の男性に難民認定判決 「同性愛で迫害」訴え 大阪地裁
AI要約
アフリカ出身の男性が同性愛による迫害から逃れ、日本で難民認定を求めた訴訟で大阪地裁が男性を難民と認めた。
男性の母国では同性間の性行為が禁じられており、男性は家族から暴行を受けるほどの迫害を受けた。
男性は日本に逃れて難民認定を申請し、国の不認定処分を取り消す判決が出た。
同性愛を理由に迫害の恐れがあるとして、日本に逃れたアフリカ出身の30代男性が難民認定を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は4日、不認定とした国の処分を取り消し、男性を難民と認めた。
訴状などによると、男性の母国では同性間の性行為が禁じられている。同性愛を知られた男性は自宅に監禁されて父親や弟から暴行を受けた。2019年末に来日し、難民認定を申請。不認定を不服として提訴した。
男性側は「迫害の恐怖は十分に認められ、母国には保護を期待できない」と主張。国側は男性の証言の信用性を否定し、「直ちに迫害を受ける恐れがあるとは認められない」と訴えを退けるよう求めていた。【木島諒子、塩路佳子】
