手作り弁当も半世紀 小学校からの幼なじみ夫婦が「寝るのはずっと一緒」で結婚50年

AI要約

河津誠さんは自営業を続けながら、妻の手作り弁当を昼食に食べる日々を送る。

夫婦は幼なじみで結婚し、2人で幸せな生活を築いている。

家族や仕事に感謝しながら、孫たちの節目にお祝いをしたいと思っている。

手作り弁当も半世紀 小学校からの幼なじみ夫婦が「寝るのはずっと一緒」で結婚50年

 一戸建て住宅の基礎工事などを請け負う自営業を、古希を超えた今も続ける河津誠さん。昼ご飯は決まって、妻の手作り弁当だ。

 メニューは例えば、ごはんに梅干し、卵焼き、鶏の唐揚げ、きんぴらごぼうなど。眞由美さんは「仕事に行ってくれるのだから用意するのは当たり前。晩ご飯の残りを詰めることもあるけど」という。1973年の結婚以来、会社勤めをしていた時期もほぼ毎日作り続けてきた。

 誠さんは「弁当を買うのも外食も好きじゃない。妻の弁当が一番」と感謝する。仕事が終わった後も自宅に直帰し午後6時ごろから、眞由美さんの料理で晩酌するのが日課で、「幸せよ」と自慢げだ。

 小学校からの幼なじみで共に天瀬町にあった旧出口小に通った。名古屋で左官の修業をした誠さんが19歳で故郷に戻り、2人は再会。付き合って1年もしないうちに結婚した。

 現在4世帯で暮らす家は、95年に誠さんの実家を取り壊して新築した。基礎工事など全工程の2割は誠さん自身が手がけた。「他人の家ばかり建てていないで私たちの家も建てて、とハッパをかけた。対面キッチンなのは私の要望」と眞由美さん。夫婦の寝室にはベッドが一つ。「結婚以来、寝るのはずっと一緒。けんかしても別々はない」とも話す。

 誠さんは結婚直後から自営業。眞由美さんも縫製会社で働くなどし、専業主婦は60代半ばからだ。

 子は3人。孫は中学生から20代までの7人。「年金はあるが、孫たちのいろいろな節目にお祝いをしてやりたい。夫には今後も稼いでもらわんと」と眞由美さん。誠さんは「これまでやってこられたのは妻のおかげ。好きなゴルフを続けるためにも頑張るよ」と応じた。(西山忠宏)