電動スーツケースを無免許運転の疑い 30代を書類送検 全国初摘発

AI要約

大阪府警福島署が、大阪市で中国籍の女性が電動スーツケースで歩道を運転し、無免許運転容疑で書類送検したことが発表された。

女性は免許が必要とは知らず、容疑を否認している。

電動スーツケースは便利な移動手段として海外で人気が高まっているが、法規制を受けるべきだとされている。

電動スーツケースを無免許運転の疑い 30代を書類送検 全国初摘発

 人が乗って移動できる「電動スーツケース」で歩道を走行したとして大阪府警福島署は26日、大阪市此花区に住む中国籍の30代女性を道交法違反(無免許運転)容疑で書類送検したと発表した。送検は25日付。同署によると、電動スーツケースの運転を巡る摘発は全国初という。

 書類送検の容疑は、大阪市福島区の歩道で3月31日、電動スーツケースを無免許で運転したとしている。女性は「免許が必要と思わなかった」と容疑を否認しているという。

 電動スーツケースはハンドルが備わり、ケースに付いた車輪を内蔵バッテリーで動かして走らせる仕組み。同署によると、女性が乗っていたものは最高時速13キロで走れるといい、同署は原付きバイクなどと同じ「第1種原動機付自転車」に当たると判断した。

 このため歩道は走れず、車道でも運転免許のほか、ナンバープレートの設置やヘルメットの着用が必要だったという。

 電動スーツケースは重い荷物を持って空港やイベント会場を移動するのに便利だとして、海外を中心に人気が高まっている。【小坂春乃】