ひろゆきさん、『円安上等。1ドル=300円』経済学者とのバトル過熱 「学生レポートならやり直し」と”論破”

AI要約

実業家のひろゆきと経済学者の高橋洋一のネット上での円安論争が過熱している。高橋洋一は円安肯定論を展開し、ひろゆきに批判されるも反論。両者の意見の食い違いが続いている。

ひろゆきは円安による物価上昇や貧困化を懸念し、高橋洋一を批判。高橋洋一は自身の経済論を支持し、円安が日本経済に良い影響をもたらすと主張している。

両者のやり取りには、数式や根拠に関する議論が含まれており、賛否両論が交錯する中、議論が続いている。

ひろゆきさん、『円安上等。1ドル=300円』経済学者とのバトル過熱 「学生レポートならやり直し」と”論破”

 「ひろゆき」こと実業家の西村博之さん(47)と、大胆な円安肯定論を展開する元財務官僚で経済学者の高橋洋一さん(68)のネット上バトルが過熱している。「円安上等。1ドル=300円」という主張をひろゆきさんにかみつかれた高橋さんは24日、長文の反論をX(旧ツイッター)に投稿。すかさずひろゆきさんは、Xで「学生のレポートだったらやり直し」と”論破”した。

 発端はひろゆきさんによる20日の投稿。5月にテレビ出演した高橋さんが「円安上等。1ドル=300円なら成長率20%」などと、歴史的な円安を肯定する持論を披露したことを伝える中日スポーツの記事を引用した上で、1ドルが300円になると、さまざまな物価が上がるのに、国内向け企業の社員や公務員、年金受給者にとっては、実質的に半額で暮らすことになるとして、「ホントに学者?」と高橋さんを批判した。

 これを受け、高橋さんは22日、「誰かが、オレの円安を批判しているらしい」と名前は挙げずに投稿。「円安(自国通貨安)は日本有利(自国有利)なのは、近隣窮乏化として古今東西知られている。これに文句があるなら、ノーベル賞クルーグマンや国際機関と議論したら」などと反論。すかさずひろゆきさんは反応し、「『円安上等。1ドル300円でも誰も文句言うはずない』とメディアで言っておきながら、数式も根拠も出せない」と反論に対して再反論していた。

 高橋さんは24日の投稿で、「円安は日本経済に『悪影響』ではない…ひろゆき氏の批判に改めて『返答』しよう」とつづった上で、現代ビジネスに掲載された自身の寄稿文を添付した。

 「数式も根拠も出せない」というひろゆきさんの批判に対し、テレビ出演した際に「近隣窮乏化(自国通貨安は自国有利)を解説した」として、円、ドル、ユーロが10%安くなった際の各国GDPに及ぼす影響を表で示した画像を提示。「人を批判したいなら、その放送くらい見るべきだろうが、見てもわからなかったというなら、批判しないほうがいい」と主張した。

 ひろゆきさんはすぐに再々反論し、「『円安上等。1ドル300円でも誰も文句言うはずない』と主張してるのに、10%円安の図しかありません。1ドル300円の試算はどちらですか?」とバッサリ。「また、『誰も文句を言うはずない』の根拠の提示が見当たりません」と自身の主張に反論できてない点を指摘。「二点の不備から学生のレポートだったらやり直しですね」と皮肉った。

 ひろゆきさんの投稿にフォロワーは、「てきびしぃーーーーー」「引用の図が説明になってなくて笑っちゃう」「卒業できない子が増えました」などと反応。

 「誰も文句を言うはずがないという根拠は欲しいですよね。あと、1ドル300円はキツイと思う」「実際、今の水準でも文句でまくってるから介入してるわけですし」「『日本経済』って主語がでかすぎて実体がないも同然じゃないかねぇ。いわゆる『ふつう』の人々は結構文句言うと思うぞ」と賛同するコメントが目立った。

 一方、「ひろゆきはもう相手にしない方が良い」などと高橋さんへの擁護論もある一方、「中途半端な返答になってるようですね」「なら日銀は何に抗ってんだよ」「どこが300円上等の根拠ですか?」などのコメントを寄せられた。

 「庶民は貧しくなるけどトヨタが大もうけするから国全体ではプラス、は信者以外受け入れられないと思うよ」「全体と個人をはっきりと切り分けるのは簡単に納得できるわけない。実際、物価高で苦しいじゃないですか?全体が良くなる、個人が良くなる 相関、因果を示さないといくらノーベル賞とは言え、机上の計算では??」といった意見もあり、今回のところは、ひろゆきさんの反論に軍配を上げた人が多いようだ。