兼務する安否確認怠った食事配達業者、前日の食事はドアノブにかかったまま…住民女性は死亡していた

AI要約

札幌市が食事配達サービスの委託事業者の安否確認怠りで高齢女性が倒れているのを発見

配達員が通報を怠り、親族が訪問して発見

配達サービスの店舗責任者が連絡怠ったことが原因

 札幌市は19日、食事配達サービスの委託事業者が高齢者の安否確認を怠り、中央区の一人暮らしの80歳代女性が自宅で倒れているのが見つかる事案があったと発表した。女性は救急搬送先の病院で死亡が確認された。

 発表によると、「宅配クック123札幌南円山店」の配達員が7日午後、女性宅に夕食を届けた際、女性から応答がなく、食事をドアノブにかけて帰った。8日午後は前日の食事がドアノブにかかったままだったが、回収して当日分の夕食を置いて帰った。8日夜に親族が訪問し、倒れている女性を見つけた。

 配達サービス事業は安否確認を兼ねており、応答がなかった場合は親族らに緊急連絡する決まりだったが、配達員から報告を受けた店舗責任者は連絡を怠った。親族が頻繁に訪問しているため不要と判断したという。