こども園で米粉パン食べアレルギー、アナフィラキシーで女児が一時入院…小麦粉・卵入り確認せず

AI要約

三重県名張市の認定こども園で食物アレルギーの女児がアナフィラキシー症状を起こし一時入院、園は再発防止策を講じることが明らかになった。

女児がおやつでパンを食べた際にアレルギー反応が出たことを受け、市は園に対して指導を行った。

園は原材料の確認や保護者の同意を怠った人為ミスと認め、再発防止のための対応策を講じることを表明した。

 三重県名張市の認定こども園「名張きぼうのこども園」で5月、食物アレルギーのある女児がおやつでパンを食べ、急性アレルギー反応のアナフィラキシーの症状が出て一時入院していたことがわかった。市は、園がアレルギー食の確認を怠ったとして、再発防止策を取るよう園に指導した。

 市によると、5月30日午後4時10分頃、女児の顔や首が赤く、発疹が出ているのを担任の保育教諭が気づいた。1時間ほど前に女児が食べた市販の「米粉パン」に、小麦粉や卵などが含まれていた。女児は病院に救急搬送され、翌31日夕まで入院したという。

 園を運営する社会福祉法人・名張厚生協会は、原材料の確認を怠ったことや、保護者の同意を得ずに提供したことなどを市に説明した。園長は読売新聞の取材に「基本的なチェックを怠った人為ミスで申し訳ない。対応にあたる際の手順書を園児ごとに作成するなどし、再発防止に努める」と話した。