年金受給者「効果ない」の声 支給額の約30年ぶり大幅引き上げも…“実質目減り”

AI要約

6月14日は、年金支給日でした。年金支給額が2.7%引き上げられたが、受給者は物価高や電気代高騰に苦しんでいる。

2024年度から年金の支給額が2.7%引き上げられ、30年ぶりの最大水準となった。具体的な支給額も示された。

受給者の声からは、引き上げ分で生活が改善されないことや、実質の年金減少についての不満が垣間見える。

年金受給者「効果ない」の声 支給額の約30年ぶり大幅引き上げも…“実質目減り”

 6月14日は、年金支給日でした。6月から年金支給額が2.7%引き上げられ、バブル期以来、最大の引き上げ水準となりましたが、受給者の方を取材すると、物価高や電気代高騰に苦しむ声が聞こえました。

 2024年度から年金の支給額が、2.7%、引き上げられました。これは、バブル期の1992年以来、約30年ぶりとなる引き上げ水準です。

 国民年金の場合、ひと月あたり、68歳以下は1750円あがり6万8000円、69歳以上は1758円あがり6万7808円です。

 厚生年金の場合、ひと月あたり、元会社員と専業主婦の夫婦2人分では、6001円あがり23万483円 になりました。

 では、今回の引き上げについて、年金受給者の方はどう感じているのでしょうか。

83歳男性

「ほとんど値上げ分で、雲散霧消しますね。焼け石に水というか、あまり効果ないですね」

60代女性

「(支給額が)上がった実感がない。逆にもっと上げてほしいくらい」

72歳女性

「(上がったと聞き)期待して記帳したが、あまり変わりなくがっかりした」

 ただ、物価は3.2%上がっていますが、年金額は2.7%しか上がっていません。 実質、年金が目減りしている状況です。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年6月18日放送分より)