【独自】「小池43.6」「蓮舫32.1」都知事選の自民世論調査の数字を公開する…小池が圧倒的優位、石丸元市長は圏外

AI要約

小池知事と蓮舫氏が東京都知事選に出馬し、小池知事が優勢であることが世論調査で示されている。

自民党は小池知事を支援する方針を打ち出し、落選した候補の影響もあって方針転換を余儀なくされた。

蓮舫氏はサプライズの出馬表明で注目されており、自民党とのつながりを持たず勝算を感じている。都知事選は6月20日にスタートする。

【独自】「小池43.6」「蓮舫32.1」都知事選の自民世論調査の数字を公開する…小池が圧倒的優位、石丸元市長は圏外

 6月18日、東京都知事選に立候補を決めた小池百合子知事と野党系の蓮舫参議院議員がそれぞれ公約を発表した。「現代ビジネス」は、小池知事を支援する方針を打ち出した自民党の世論調査の数字を入手した。その数字は以下の通り。

 6月1日~2日実施

小池 43.1%

蓮舫 33.0%

 6月8日~9日実施

小池 40.3%

蓮舫 34.6%

 6月15日~16日実施

小池 43.6%

蓮舫 32.1%

 小池知事が最大で10%、最小で7%、優勢の数字となっている。

 小池知事の陣営は、出馬表明直前に世論調査を独自に実施している。その結果は、投票率が55%前後を想定した場合、小池が少なくとも250万票、蓮舫氏は170万票というものだった。

 いずれにせよ、都知事選は現在のところ小池知事が優位な状況にある。

 蓮舫氏が出馬を明かしたのは5月28日のことだった。所属していた立憲民主党の候補が静岡県知事選で自民党の推薦する元官僚を破ったのはその前日のこと。その直後に「サプライズ」で表明したのだ。

 「当初、小池知事は5月29日に都議会で出馬表明する想定でした。しかし、蓮舫氏にサプライズのお株をうばわれた形になり、急遽、都議会の原稿を書き換え、表明を延期したのです。その間、念には念を入れて世論調査をかけるなど、蓮舫氏の情勢を分析していました」(小池陣営の関係者)

 静岡県知事選で自民党が負けた大きな要因が、派閥パーティーの裏金事件が影響したいることは明白だった。

 小池知事は、自民党と公明党、連立与党の両方から推薦を受けて戦う腹づもりだったが、方向転換を決めた。確認団体を設立して、自民党はそちらに入って推薦より一段低い「支援」で調整した。

 ようやく6月12日の都議会で3選出馬の表明となった。もともと自民党は支持率低迷の中、小池知事」人気に便乗する目論みだった。小池知事との交渉にあたったのは、「裏金2700万円」で党員資格停止処分を受けた萩生田光一東京都連会長である。

 「萩生田氏は汚名返上とばかりに小池知事に擦り寄った。だが、小池知事が1枚どころか2枚、3枚上手で転がされるばかりで、結局、推薦できなかった。

 蓮舫氏のいきなりの出馬表明に小池知事も驚いたが、世論調査を見て、自民党とつながらない方が勝利に近づけると確信しているという。やはり現職なので、安定感があり、妙なサプライズは不要ということ。赤っ恥をかいたのは萩生田氏だ」(自民党幹部)

 サプライズで小池知事に一泡吹かせた蓮舫氏。週末になると、街頭でマイクを握り、多くの聴衆を集めている。世論調査の数字はどう見ているのか。

 「相手が小池知事なので、もっと開いているかと思っていた。10%の差ならまだやれると意気が上がる。投票率が上がれば、十分、チャンスがある数字だ。小池知事の学歴詐称など、スキャンダルが騒動になってくればありがたい。ただ、正直なところ、風頼みの選挙になる」(立憲民主党幹部)

 広島県安芸高田市の「バズっている市長」で知られる石丸伸二氏も都知事選に立候補表明しているが、前述の世論調査では最新で8.3%の支持と低迷している。

 小池知事と蓮舫氏の一騎打ちに絞られた都知事選は6月20日にスタートする。