東京解体論者に異議…小池都知事独占インタビュー「都庁プロジェクションは新名所になった」「神宮再開発、立憲民主のダブスタに苦言」

AI要約

7月7日投開票の次期東京都知事選で立候補を表明している現職の小池百合子都知事がみんかぶマガジンの独占インタビューに応じ、国際金融都市化や都庁プロジェクションマッピング、少子化対策などについて語った。

現職の小池知事は、東京を国際金融都市として競争力を高めるために特区の仕組みを活用する考えを示し、また、都庁プロジェクションマッピングについては、東京のインバウンド活性化とナイトタイムエコノミーの重要性を強調した。

さらに、小池氏は少子化対策として『チルドレンファースト』を掲げ、プレコンセプションケアや不妊治療の助成拡大など女性の健康を重視した政策を進めてきたと述べた。

東京解体論者に異議…小池都知事独占インタビュー「都庁プロジェクションは新名所になった」「神宮再開発、立憲民主のダブスタに苦言」

 7月7日投開票の次期東京都知事選で立候補を表明している現職の小池百合子都知事がみんかぶマガジンの独占インタビューに応じた。

 小池知事は東京の国際金融都市化を掲げているが、「グローバル金融センターインデックス(GFCI)」で東京は、韓国・ソウルなどよりも下の20位前後に低迷している。小池知事は「1989年に日経平均が最高値の3万8957円を記録し、最近では4万円を超えた」と指摘し、個人金融資産も当時の900兆円から現在は2100兆円を超えた。この資産を眠らせるのではなく、活用することが重要」とした。そして「特区の仕組みを活用して、国際金融都市としてのエコシステムを整え、競争力を高めていきたい」と述べた。

「税金のムダづかいだ」と批判を受ける「都庁プロジェクションマッピング」については「円安もあって、現在、東京のインバウンドは非常に活発。その中で、ナイトタイムエコノミー(夜間の繁華街などでの経済活動)をどう活用するかが鍵になっている」と意図を説明した上で、「何もないところにでも、日本が誇る最新のテクノロジーとコンテンツ力で新しい名所を作ることができた」と評価した。

 東京で合計特殊出生率が1を切り、0.99に下がっていることには「少子化が加速度的に進行しており、これをなんとか防ごうとしてきた」と弁明した。小池氏は「『チルドレンファースト』を掲げ、人々が快適に安全に過ごせる環境を作り、子どもを産み育てやすい東京を目指した」振り返り、「プレコンセプションケア(妊娠前に女性の健康を整える医療ケア)と呼ばれる女性の健康を守る取り組みや、不妊治療の助成拡大を進めた」と自身の政策をアピールした。

 都知事選の対抗馬である前安芸高田市長の石丸信二氏が「東京弱体化」「東京の解体」を述べたことについては「東京を切り刻むような戦略のない対応は効果的ではない」と批判した。「東京のパワーは、国力に直接関わるものだと思います。この東京に、人、物、金、情報が集約されるからこそ、金融や成長産業が発展する」と話した。

 同じく対抗馬の蓮舫氏が批判している「神宮外苑再開発問題」については、「このまちづくり計画には、立憲民主党の皆さんも都市計画審議会などで了承いただいた」とした。また、「自然環境と都市の調和が世界的に重視される中、明治神宮外苑のリニューアルでは木の数が逆に増える予定。この点が切り取られて報道で取り上げられない」とメディアを批判した。

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