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思春期のネット依存、精神の不調リスク大(国立精神・神経医療研究センター)
国立精神・神経医療研究センターは、思春期にインターネットを不適切に使用すると精神病症状や抑うつのリスクが高まるとする研究結果を発表した。
抑うつリスクは女性の方が男性よりも高く、12歳時の不適切使用が16歳時の精神病症状や抑うつを増加させた。
以前から不適切なネット使用のリスクが指摘されていたが、今回の研究でその因果関係がより明確になった。
![思春期のネット依存、精神の不調リスク大(国立精神・神経医療研究センター)](/img/article/20240616/666e6cbb246f1.jpg)
国立精神・神経医療研究センター(東京)は10日、思春期にインターネットを不適切に使用すると、精神病症状(幻覚や妄想)、抑うつといったメンタルヘルスの不調リスクを高めるとする研究成果を発表した。
抑うつリスクは男性よりも女性の方が大きいことも分かった。同センターによると、長時間の使用、睡眠障害といった不適切なネット使用によるリスクはこれまでも指摘されてきたが、因果関係を説明できる研究成果はほとんどなかった。
今回の研究は2002~04年に生まれた未成年者3171人を10、12、16歳の3点で評価した。それによると、12歳時の不適切使用は16歳時の精神病症状を1・65倍、抑うつを1・61倍に増やしたという。